貧乏人は「成功するには能力が必要」と考える。では、お金持ちはどう考える?
投資に役立つ世界の経済ニュースを独自の視点からわかりやすく解説する、チャンネル登録者数50万人、総視聴数9400万回を超える人気投資系YouTuberのバフェット太郎氏。 冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で予想を次々に的中させる一方で、その投資スタイルは堅実で実践しやすいと投資初心者から経験者まで幅広い支持を集めている。 そんな同氏の新刊『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)は、お金を生み続ける「マネーマシン」のつくり方と考え方、新NISAの鉄則や個別株や新興国株、金やビットコインなどの投資の基本を凝縮した一冊だ。その一部を抜粋・編集し、お届けする。 ● 成功するために必要なもの お金持ちと貧乏人とでは、お金に対する考え方が異なります。 お金持ちは成功の大部分は「運によるもの」と考える一方で、貧乏人は「能力によるもの」だと考えます。 たとえば、貧乏人ほど成功の大部分は能力によるもので、運の要素は小さいと考えがちです。 そのため、多くの日本人はお金持ちになるためには、一流大学を卒業し、一流企業に入社し、そこでの出世が必要だと信じています。 そして、それらを実現するためには努力が必要不可欠であり、運に左右されるものではないと考えるのです。 たしかに努力を積み重ねて能力を高めれば、一流大学に入ることも一流企業に入ることも、そして出世することもできるかもしれませんが、それではお金持ちになることはできません。 なぜなら、お金持ちになるためには無数に転がっているビジネスチャンスに何度も挑戦し続ける必要があるからです。 ところが、一度一流企業に入ってしまうと1000万~2000万円程度の年収で満足してその地位にしがみつくようになり、どれだけビジネスチャンスが目の前に転がって来ても挑戦したりしなくなるのです。 ● 「運のいい人」になるための努力 もちろん、挑戦には失敗はつきものですが、お金持ちほど成功は「運」の要素が大きいと知っているので、リスク許容度の範囲内で何度も挑戦し続けます。 実際、何かで成功してお金持ちになった人ほど、自分の人生を振り返った時に運が果たした役割の大きさを痛感するものです。 これは自分以上に能力があり、そして努力した人が、ちょっとしたタイミングのズレや方向性の違いで大した成果が上げられなかったというケースを嫌というほど見てきているからです。 すると、貧乏人ほど「成功の大部分が運によってもたらされるなら、努力しても仕方がない」と勘違いする人もいますが、運というのは神様が人間をランダムに選んで、ある日突然、幸運になれる魔法をかけてくれるわけではないので、実際には日々の努力や行動を積み重ねた結果として、たまたま訪れるものなのです。 ちなみに、ぼくは2016年から米国株ブログを書き始め、現在はYouTubeやnote、本の執筆などをする投資系インフルエンサーとしてそれなりにうまくやっているわけですが、これはみなさんの何倍もの能力があるというわけではなくて、単純にYouTubeブームや米国株ブームに乗っただけの運が良い人に過ぎないのです。 (本稿は、『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』を抜粋、再構成したものです) バフェット太郎(ばふぇっと・たろう) 投資に役立つ世界の重要な経済ニュースを厳選し、独自の視点からわかりやすく解説する、登録者数50万人のYouTubeチャンネル「バフェット太郎の投資チャンネル」管理人。冷徹な市場分析と鋭い舌鋒で、次々と予想を的中させる投資系インフルエンサー。Xフォロワー35万人。noteフォロワー1.4万人。 個人投資家としては、20代から投資を始め、数百冊の投資本をむさぼり読み、10年間さまざまな試行錯誤を積み重ね、米国株投資にたどり着く。ブロガー・YouTuber活動と並行して堅実な投資を続け、それから数年で数億円の金融資産を築く。 著書に『投資の教室 人生を変えるマネーマシンのつくり方』(ダイヤモンド社)、累計20万部のロングセラー『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』(ぱる出版)がある。 ・YouTube youtube.com/@buffett_taro ・X x.com/buffett_taro ・note note.com/buffett_taro
バフェット太郎