【Mリーグ】全連対で首位牽引!醍醐大選手〝ヤミテンOK〟でもアグレッシブにリーチ
【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】 10月24日第2試合 南1局0本場=本田朋広(雷)、松ヶ瀬隆弥(風)、醍醐大(フ)、鈴木大介(B) KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。各チーム20試合前後を消化した時点でトップに立っているのはフェニックスで、原動力となっているのが参戦2年目の醍醐選手です。5戦に出場してトップ3回、2着2回と全連対で、個人ポイントも2位です。今季は思ったような結果を残せなかった昨季とは違った姿を見せてくれています。 8巡目に2着目の松ヶ瀬選手からリーチが入った2巡後、トップ目の醍醐選手は役牌の西と8筒のシャンポン待ちでテンパイします。發がアンコで、ツモったら三暗刻。東発だったら絶対にリーチする手なんですが、自分はトップ目で、2着目の松ヶ瀬選手のリーチをかわしたい状況です。 役ありテンパイで、自分の手の中には安全牌が大量にあり、いくらでも迂回できそう。しかもリーチしたところで打点上昇はそんなになく、ヤミテンでもツモったら満貫です。点数状況を考えると、ヤミテンで出アガリしても上々、ツモれたら僥倖です。 だからこそヤミテンに構えてもおかしくなかったところ、醍醐選手の選択はリーチです。これはアグレッシブな選択だなと感じました。昨季の醍醐選手を見ていると、守備的な選択をすることが多い印象だったので、ちょっと意外であり、驚きました。 リーチに踏み込んだ要因は、松ヶ瀬選手のリーチを成就させたくないというのが大きいと思います。リードは約1万5000点ほどで、満貫でもツモられたらトップの座は一気に危うくなります。自身の手は東発だったらリーチする手ですし、西も8筒も生牌(ションパイ)でそんなに悪くない待ちです。しばらく押したい手で、特に西は降り打ちも見込めます。本人は自身が先制ならばリーチは打たなそうと言っていました。当たり牌がポロッと出るのを待ってとらえたい、局回しをしたいからです。ただ松ヶ瀬選手からリーチが入った以上、追いかけてアガリ率をできるだけ高くしたということです。 狙い通り、ペン7筒待ちでテンパイした大介選手が行き切れずに9筒、8筒と外して回ったところをとらえてロン。この後も加点してトップをつかみ取りました。 醍醐選手は今季はまさにフェニックスの柱になっています。竹内元太選手、浅井堂岐選手の2人が新加入したので、自分が引っ張らなきゃという気持ちが強くなっているのかもしれないですね。
岡田紗佳