妻夫木聡さん、台湾は「第二の故郷」 観光アンバサダーに 東京で就任式
(東京中央社)交通部観光署(観光庁)の日本向けアンバサダーに起用された俳優の妻夫木聡さんが25日、東京都内で開かれた就任式に出席した。妻夫木さんは台湾を「第二の故郷」だと話し、「皆さんが知らない台湾の魅力を僕を通して伝えていけたら」と意気込みを語った。 観光署や台湾観光協会は東京ビッグサイトで26~29日に開かれる世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」に過去最大規模の台湾パビリオンを出展。総勢120人の観光代表団が参加する。同イベントの開幕を前に、アンバサダー就任式を開いた。 就任式で妻夫木さんは周永暉(しゅうえいき)観光署長からアンバサダーの委任状と名刺を受け取った。 今月初旬に台湾で観光PRフィルムの撮影を行った妻夫木さん。台湾各地で撮影が行われ、中部・南投県の日月潭で遊覧船、南部・嘉義県の阿里山で茶摘み、北東部・宜蘭県でエビ釣りを体験するなどした。エビ釣りについて妻夫木さんは「想像が最初、全然つかなかった」と明かしつつ、釣り堀で自分が釣ったエビをその場で食べるという新たな体験に「面白かった」と笑顔を見せた。 就任式には今月着任したばかりの李逸洋(りいつよう)駐日代表(大使に相当)も出席し、日本語であいさつした。現在の台日関係は最高の時期を迎えているとし、アンバサダーを務める妻夫木さんの紹介によって、より多くの日本人を台湾観光に呼び込めればと期待を寄せた。 観光署は今年度の日本向けPRでは、昨年度のキャッチコピー「ビビビビ!台湾」を継続した上でさらに「したいことぜんぶ!」のメッセージを加え、20~39歳の男性と40歳以上の男女へのPRを強化する。観光署の鄭憶萍東京事務所所長は、台湾の人情味に似た親しみやすさを持ち、ファンの年齢層も広い妻夫木さんを起用したPRによって、年末年始の9連休や来年のゴールデンウイーク(GW)といった大型連休の旅行需要を獲得したいと話した。 妻夫木さんが出演する新CMは来月末から東京や大阪のメトロや東京・渋谷のスクランブル交差点、表参道、大阪・道頓堀などで順次放映される予定。 観光署は、個人旅行客向けの施策として昨年から実施している抽選で5000台湾元(約2万3000円)の消費金が当たるキャンペーンについて、過去に抽選に参加したことのある人が来月1日から12月末までの期間に再訪する場合に抽選回数を2回とする優遇措置を行う。当選のチャンスを2倍にすることで、リピーター客の獲得を狙う。 (戴雅真、楊明珠/編集:名切千絵)