暗号資産OTC(店頭取引)デスクとは【基礎知識】
なぜOTCデスクは暗号資産で重要なのか?
暗号資産OTCデスクは、アーリーアダプター、富裕層の個人、機関投資家などの大口投資家が、その意図や取引を市場に知らせることなく、大量の暗号資産を売買できるようにするために存在する。 通常の暗号取引所で1000BTCを購入しようとすると、いくつかの問題にぶつかる。特に重要な問題は、1つの取引所でそれだけ大量のBTCを売っている人を見つけられる可能性が低いということである。 そのため、複数の売り手に分散して購入しなければならない。そこで生じる問題は、一部をかなり高い値段で購入することになるかもしれないということだ。もちろん、これを完全に回避して複数の取引所に分散して購入することも可能かもしれないが、これには時間とコストがかかる。 さらに、自分が大口の買い手または売り手であることを市場全体に示すことになり、約定価格が悪化する可能性が高い。 暗号資産OTCデスクは、大量の暗号資産の売買を検討している投資家のために、不確実性とリスクを取り除く。
暗号資産OTCデスクを利用するメリットとデメリット
暗号資産のOTCデスクを使用する利点と課題を紹介する。
まとめ
大量の暗号資産を売買したいと考える大口暗号資産投資家は、暗号資産取引所での取引よりも暗号資産OTC市場を好む。ほとんどのクジラは、取引したいときに市場が不利に動くのを避けるため、取引所のオーダーブックの外で取引を行なっている。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:What Are Crypto OTC Desks And How Do They Work?
CoinDesk Japan 編集部