国内の延べ宿泊者数、日本人、外国人ともに2カ月連続でコロナ前水準を超える

観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2023年10月（第1次速報）の延べ宿泊者数は、前年同月比20.6％増の5314万人泊で、2019年同月比では6.2%増だった。日本人が2019年同月比で3.9%増の4133万人泊、外国人は同15％増の1180万人泊で、ともに2カ月連続のプラス成長となった。 2023年10月の客室稼働率は61.8%。2019年同月との比較では1.8ポイント減だった。都道府県別では東京が74.7%と最も高かった。施設タイプ別では、旅館が40.2％、リゾートホテル58.1%、ビジネスホテル74.6%、シティホテル74.7%、簡易宿所25％。旅館、リゾートホテルは2019年同月のレベルをわずかながら超えた。

2023年9月の国籍別トップは中国、韓国の回復も著しく

2023年9月の延べ宿泊者数（第2次速報）は、2019年同月比3.2%増の5032万人泊。うち日本人は2019年同月並みの4050万人泊、外国人は18.9％増の982万人泊だった。延べ宿泊者全体の占める外国人の割合は19.5%。 都道府県別のトップ3は、東京（2019年同月比24.4％増・820万8220人泊）、大阪（同12.4％増・423万5760人泊）、北海道（同8.5％増・352万2200人泊）の順。最大の伸び率は高知県の32.9%増（29万7230人泊）で東京の24.4％増が続いた。一方で、福井県の同27.8％減26万3580人泊など、依然として2019年同月を下回ったところも少なくない。 また、2023年9月の国籍（出身地）別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国（120.8万人泊）、2位が韓国（115.3万人泊）、3位が台湾（108万人）、4位が米国（85.2万人）、5位が香港（47.9万人）。上位5カ国・地域で全体の60.5%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのは韓国で238.6%増。このほか、カナダ（73.4％増）。シンガポール（49.9％増）、米国（43.3％増）などの増加率が高くなった。