【就活体験】「就活は恋愛と一緒」 自分の魅力を素直に伝えてアスリートコースで採用
就職活動の際、企業や業界研究をするに当たって欠かせない視点のひとつが、企業の業績と将来性です。勢いがある企業は、時代の環境が変化するなかで、なぜ成長し続けることができるのでしょうか。そうした視点から、生活用品大手のアイリスオーヤマに就職した社員の体験を紹介します。 【ランキング】親が選ぶ 子どもに働いてほしい企業は?
さまざまなジャンルの生活用品で次々とヒット商品を生み出しているアイリスオーヤマは、2000年代に家電業界に参入し、一気に知名度を上げました。24年度の新卒採用は415人で、「マイナビ・日経 2024年卒大学生就職企業人気ランキング」では理系総合ランキング10位、文系総合ランキング16位と、上位に入っています。 23年度に入社した大野泰慈さんは、立命館大学経済学部の出身。オフィス家具を扱うアイリスチトセ西日本営業本部大阪支店で、法人営業を担当しています。 「もともと人と接するのが好きなので、就活時はお客様とダイレクトに接する機会が多い営業職が向いているのではないかと考えていました。志望企業は大手で勢いがあるところがいいなというくらいで、就活を始めた3年の夏前くらいは、志望する業界も企業もまだ漠然としたものでした」 大野さんが大学生活を送った時期は、コロナ禍と重なりました。 「経済が大きく変わり、ダメージを受けた日本の企業がたくさんあったなかで、結果を出し続けたり、生き残ったりしている企業には、何があるのかというところに興味を持ちました。大学の授業で、生き残る種というのは力がある種でも優秀な種でもなく、環境の変化に対応していく種だというダーウィンの進化論について学んだのですが、これは企業にも当てはまることだと思いました」 そうした視点を土台に、メーカーや商社、ベンチャー企業などさまざまなジャンルのインターンシップに参加しました。そしてインターンシップやOB訪問を続けるなかで、ビジネスチャンスを見つけてチャレンジしていく「変化対応型」のアイリスオーヤマを志望するようになりました。同社は毎週月曜日に、商品開発に携わるすべての部門が集まる新商品開発会議を実施し、社員のプレゼン内容によってはその場で商品化が決定することもあります。 「決断力とスピード感によって、時代の変化に合わせて柔軟に対応していることがわかりました。自分も会社と一緒にチャレンジしていきたいと思いました」