【高校バスケ】北信越大会は開志国際と鵬学園が共に快勝で3連覇達成!
“石川県対決”の決勝を制した鵬学園が3連覇達成!
女子決勝は前年女王の鵬学園と津幡による“石川県対決”となった。津幡は準決勝でも日本航空石川との同県対決を行なっており、この試合は大接戦。中盤までは津幡が常に5~10点リードする展開だったが、4Qに日本航空石川が猛追し、そこからはシーソーゲームに。最後は津幡が1点差(59-58)で逃げ切った。ちなみに、この準決勝は昨年と同カードで、1年前は日本航空石川が勝ち上がっていた。 迎えた決勝戦は県予選決勝のリマッチでもあった。そのときは鵬学園が81-55で快勝を収めており、今年度の石川県で突出した実力を誇る。 この試合でも、試合を支配したのは鵬学園。#18 ヌドゥブエゼ・オニニエチ・グレイスの高さを生かしたインサイドプレーをはじめ、#4 下地李采と#9 山本弥音の強気なドライブで次々に得点し、アウトサイドからもリズム良くシュートを沈めていった。津幡も#11 小林なづなや#12 荒井風鈴、#13 若林亜季が力強いペイントアタックで鵬学園の守備を切り崩していくが、決定率に上回る鵬学園がじわじわとその差を拡大。前半を終えて55-28の大差を付けた。 後半に入っても鵬学園のペースが続き、フィジカルなディフェンスで津幡の得点を封じ、速攻に転じれば各選手が確実にスコア。ルーズボールでも#5 山田真緒が球際の強さを見せるなど、攻防にわたって津幡を圧倒。99-59で勝利し、大会3連覇を成し遂げた。 ただ、鵬学園・本間遼太郎コーチの評価は辛口。「この大会は自分たちがやってきたことをどれだけ出せるかというところを考えていました。決勝では序盤でリバウンドをこぼしたところからの3Pで、というのがすごく多かったので、リバウンドやルーズボールについてはまだまだだと感じています。まだまだ改善の余地があるので、徹底していきたいです」 今年度のチームは前述した下地、山本、グレイスの3人以外にも得点に絡める選手が多く、たとえガードの選手であってもミスマッチができればポストアップから得点を挙げられるなど、個の力が強い。 本間コーチも「そこ(バランスよく攻められる点)は目指しているところで、全員がどこからでも点を取れて、やはり留学生の得点は増えてはきますが、それ以外の選手も満遍なく点が取れるチームを目指しています。下地や山本は1対1も強いですが、ポストアップやパスもできるので、全員が動きの中で点を取ることを意識しています」と、チームの強みを語る。 なお、女子決勝と並行して行われた3位決定戦では、日本航空石川が新潟産大附を79-49と圧倒。今大会の上位3校を昨年と同様に石川県のチームが独占。改めて、石川県の実力の高さを示す形となった。 男女ともに開志国際と鵬学園がそれぞれ3連覇を果たした今大会。インターハイやその先に向けて、各チームが多くの収穫を持ち帰ったことだろう。
取材・文・写真/堀内涼(月刊バスケットボール)