なぜ浦和レッズDF槙野智章はSNS発信を続けているのか
先発奪回へ執念を燃やす一人のアスリート。未来のJクラブの監督候補。そして、サッカー界で右に出るものはいないSNSのインフルエンサー。新型コロナウイルス禍でも「一人三役」を実践し続ける現状で、最も大切にしているのはもちろんアスリートとしての槙野智章となる。 「若い選手たちと同じぐらいサッカーに対して貪欲に取り組んでいるので、まだまだ世代交代という波にのまれるわけにはいかないですね。僕のなかで33歳がベテランだとは思っていないので」 あえて年齢に、それも現状よりひとつ増やして言及したのには理由がある。週明けの11日に、槙野は33回目の誕生日を迎える。サンフレッチェ広島からドイツのケルンをへて加入したレッズで9シーズン目を迎えた、赤き魂をたぎらせるファイターは捲土重来を期す牙を静かに研いでいる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)