与党連合、地滑り的大勝 政権安定へ スリランカ総選挙
【ニューデリー時事】14日投開票のスリランカ議会(一院制、定数225)選挙は15日、開票が進み、ディサナヤカ大統領率いる左派連合・国民の力(NPP)が3分の2超の議席を得て地滑り的勝利を収めた。 解散前の3議席から躍進し、安定した政権運営が可能となる。解散前の最大勢力だったスリランカ人民戦線(SLPP)は140議席以上減らす壊滅的大敗を喫した。 与党は今後、国民負担を極力抑えつつ、財政再建をどう進めていくか問われることになる。新議会は21日に招集予定で、議員の任期は5年。 スリランカは、インフラ整備を目的とした中国などからの借り入れが財政を圧迫。無謀な減税や新型コロナウイルス禍による観光客減少が響き、約2年前に事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った。今年9月の大統領選でディサナヤカ氏は汚職根絶や緊縮財政の見直しなどを掲げ初当選し、就任翌日に議会を解散した。