保健所に収容された中型犬 数カ月たっても行き先は見つからず保護団体の施設へ 「僕の家なんだ、と思ってくれればそれで十分」
「施設を『僕の家なんだ』と思ってくれたらそれだけで十分」
げんちゃんの年齢はわかりませんが、その見た目や動作からまだ生まれて数年と、若そうな印象です。団体関係者は、げんちゃんにたっぷりの愛情をかけることで、「どんな人の前でも甘えられるようなワンコに成長してほしい」と、献身的に世話を続けることにしました。 現在、げんちゃんの元に「うちの家族になって欲しい」という里親希望者さんからのお迎えは来ていません。しかし、団体関係者はこう言います。 「仮に里親さんとの縁が結ばれなくとも、げんちゃんがこの施設を『僕の家なんだ』と思ってくれるようになったら、それだけで十分」 このように考える理由は、かつてひとりぼっちで彷徨い続け、保健所に収容後も数カ月も寂しい思いをしてきたげんちゃんだからです。 こんなに優しい団体関係者のもとで水と格闘したり、大好きな散歩をしたり、お腹いっぱいエサをもらったりしながら、げんちゃんは今日も笑顔で過ごしています。 団体関係者の思いがそのまま伝わり、げんちゃんがどんな人間の前でも噛み付くことなく、明るく接することができるワンコに成長してくれると良いなと思いました。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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