「お笑いの努力は目に見えにくい」『27時間テレビ』100kmサバイバルマラソン出場・モシモシいけが手にしたビッグチャンス
昨年の「サバイバルマラソン」から抱いていた野望
昨年の『27時間テレビ』100kmサバイバルマラソン第1回を、家で観ていました。 それはそれは、本当に感動しました。思いがあふれ、普段あまり発信をしない僕も、さすがにXでポストしました。 文の最後にこう記しました。 「ライネンデタイナ」 それはそれはひっそりと。半角カタカナで。声を大にして言うにはおこがましすぎて……という思いがひしひしと伝わってきます。 昨年の僕にとって、この舞台で走ることは夢のまた夢の話でした。 今年、出場が決まったと聞いた瞬間は、うれしさ2割、マジで!?が8割。 徐々に体になじませて、数日経った今は、うれしさ9割、え、まっ……本当に……?が1割。少しは残ってます。いまだに。 普通だったら、100km走るなんて、罰ゲームに近いのかもしれないけど、僕にとってはこの上ない幸せです。しかもこれが僕にとって、初めてマラソンでつかんだ仕事だから。 こう言えるもの、僕の趣味は「マラソン」一強。毎日ライブとバイトの合間にランニングを、好きで続けてきたから。 好きなことで生きていきたい僕の軸は、「お笑い」と「マラソン」。 芸人としてモシモシで活躍し、ランナーとして個人でいろいろな活動がしたい。この2軸。どっちも真摯に、強く、楽しく。それが僕の信念です。
「走ることが大嫌い」だった小学生時代
そんな僕も、小学生のころは走ることが大嫌いでした。 足は速かったんです。本当に。校内のマラソン大会では常に1位、駅伝の県大会でも区間2位になったり、地区の選抜選手に選ばれたりと、それはそれはエリートの部類だったと思います。 でもそんな中で、幼心に、なぜか重いプレッシャーを感じていました。 誰かに「絶対1位を取れよ」と言われたわけでもないのに、常に1位を取らないといけないプレッシャーを勝手に自分に浴びせ、走ることは得意なのに、どんどん嫌いになっていく。 マラソン大会に出るのも本当に嫌で、前日に風邪を引こうと思い、汗をかいた状態で、外に出て風に当たる、みたいな、風邪引きチャレンジをしてみたり。 親の勧めで遠方のマラソン大会に出場することになったときは、嫌すぎて、集合直前に車の中で寝たふり、からの死んだふりをしてみたり。 とにかく嫌でした。 結果、中学は“好き”を優先。サッカー部に入りました。