19日初登庁の斎藤氏「議会との関係、もう一度前に」 百条委は優勝パレード疑惑追及
17日投開票の兵庫県知事選で再選した斎藤元彦氏の疑惑が文書で告発された問題を巡り、兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)は18日、斎藤氏の証人尋問を25日に行う方針を決めた。斎藤氏への尋問は9月6日以来で、文書に記載されたパワハラ疑惑など7項目を総括的に検証する。斎藤氏は19日、知事に就任し再選後初めて登庁する。 【写真】パレード終了後に協賛金急増も…兵庫元副知事、補助金還流否定「キックバックない」 斎藤氏は再選から一夜明けて報道陣の取材に応じ「県議会や県職員との関係をもう一度前に進めることが大事だ」と強調した。文書問題について「(選挙戦での)一つの争点」としながら「大事なのは政策、公約を進めること。そのために頑張っていく」とも述べた。 この日の百条委では、25日の尋問に斎藤氏ら計4人に出頭を求めることを決定した。告発文書を公益通報として扱わず、文書を作成した元県西播磨県民局長の男性を処分した経緯などを改めて検証する。昨年11月のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレードの経費を巡る不正疑惑などについて斎藤氏に公開で証言を求める。 委員からは公益通報者保護法に関する有識者として、新たに弁護士を参考人招致するよう求める意見が出た。これまでに弁護士と大学教授の2氏が参考人として出席し、告発者を処分した県の対応は同法に違反するとの見解を示しているが、多様な意見を聴く必要があるとした。 一方、県議会事務局は18日、立憲民主党議員らでつくる第4会派「ひょうご県民連合」の竹内英明議員が同日付で辞職したと発表した。竹内氏は百条委の委員を務めていた。辞職理由は一身上の都合としている。