新生大宮が始動 新加入で背番号10のFW豊川やFWカプリ―ニら全31選手が登場 新しいエンブレム胸に練習
今季からJ2に昇格する大宮は6日、さいたま市の西大宮サッカー場で初練習を行い始動した。新加入で背番号10を背負うFW豊川、横浜FCから移籍してきたFWカプリーニら全31選手がグラウンドに姿を見せ、100人以上のファン・サポーターが見守る中、約1時間汗を流した。 11月に発表された新エンブレムには赤い牛、リスは消えていた【写真1枚】 チームは昨年オーストリアの飲料メーカー「レッドブル」に買収され、今シーズンからは「RB大宮アルディージャ」として歩みを進める。着用した新しい練習着の背中には「RedBulls」の文字。左胸には新しいロゴが入った。 練習はランニング、フィジカルを中心に行われ、コンディション向上に努めた。長沢監督が指示を出す場面はほとんどなく、遠くからじっくりと選手たちの動きを観察する様子が見られた。 昨季チーム主将を務めたMF石川(さいたま市出身)は「ファン・サポーターと一緒にどん底を味わったので、上に上に全員で上がっていきたい」と決意を述べた。大宮は今後沖縄キャンプなどを経て、2月15日の山形との開幕戦(NACK・14時)に向かう。 ■新シーズンへ充電は満タン/茂木(深谷市出身) オフは子どもと遊園地や動物園に行くなど、家族との時間を大事にしたという。少しふっくらしたように見える顔に「そんなに体重とかは増えていないので、むくんでいるのかも」とシーズンを戦う充電は満タンだ。 昨季はJ3ながら、キャリアハイの5得点を記録。両サイドをこなせる存在なだけに今季も出番は多そう。「みんな最初は気合が入っていてスタメン争いになっていく。けがだけはしないようにしっかり準備していきたい」と勝負のポイントを見極めている。 ■堅守の中心が先発争いに熱/浦上 大宮での4シーズン目もいつも通りを貫くつもりだ。クラブは例年より注目を集めているが「いつも気合が入っているので特別とかはない。毎年が勝負で命が懸かっている」と真剣なまなざしで話した。 昨季は堅守を築くチームの中心として活躍したが「この世界は勝負はつきもの。勝った者が先発の座を取れるので、しっかりアピールしてやっていければいい」。早くも横浜FCから新加入したガブリエウらとの激しいレギュラー争いも熱を帯びている。 ■「1年で上がりたい」/市原(さいたま市出身) 19歳の若きディフェンスリーダーは、笑顔が絶えず初日から元気いっぱいだった。新チームの始動に「僕自身がコミュニケーションを取れるタイプなので引っ張っていきたい」と持ち前のオープンな性格を全面に生かしていく。 昨季はJ3で31試合4得点を記録。実質1年目のシーズンで副主将も任された。今季から再びJ2に挑戦するが「僕は1年で上がりたいと思っているし、上がれると思っている」とストレートでのJ1復帰に照準を絞っている。 昨季最終戦後には移籍も視野に入れる発言をしたが、大宮と契約を更新した。「いろいろと迷ったけど、これがベストだと思う。結果を残してベストだったとしていかないといけない」と気を引き締めていた。