イギリスBBCは、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区の南部・ラファの中心部を制圧したと伝えました。 BBCによりますと、28日、イスラエル軍の複数の戦車が銀行や政府機関などが集まるラファの中心部を制圧したということです。目撃者の話として、イスラエル軍の兵士たちが広場を見下ろすビルの屋上に陣取り、あらゆる動きに対して銃撃していると伝えています。 イスラエル軍は24日に国際司法裁判所が軍事作戦の即時停止を命じてもラファへの攻撃を続けていて、避難民のテントが集まる場所を空爆し、45人が死亡するなど、犠牲者が増え続けています。 イスラエルメディアは戦闘休止をめぐる交渉について、イスラム組織ハマスが「ラファ“虐殺”後の交渉には参加しない」と語ったと伝えていて、当面、再開は不可能との見方が強まっています。 こうした中、エジプトメディアは27日、ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所の近くで、イスラエル軍とパレスチナ側の抵抗勢力との間で銃撃戦が起き、エジプト側の治安要員1人が死亡したと伝えました。エジプトの治安当局筋は両国の関係に影響を及ぼすおそれを指摘しています。