秘密漏えい、参院も勧告へ 保全体制改善、防衛相に
参院情報監視審査会は30日、自衛隊による特定秘密の不適切運用を受け、木原稔防衛相に対して情報保全体制の改善を求める勧告文書を尾辻秀久参院議長に提出した。同日中に尾辻氏を通じて勧告する見通し。衆院は既に17日、同様に勧告した。 防衛省によると、海上自衛隊艦艇内の戦闘指揮所(CIC)などで、秘密を扱う公務員らの身辺を調査する「適性評価」を経ていない隊員が特定秘密に接するケースが多数確認された。防衛省は12日、海自を中心に26人を停職などの懲戒処分とした。 情報監視審査会は特定秘密保護法に基づき、秘密指定の妥当性などをチェックするため衆参両院に設置された。