3バック変更でピンチ? 立場が厳しくなった日本代表選手(6)いよいよ厳しい? CFでもサイドでも物足りないFW
日本代表は、今月の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国代表とバーレーン代表に勝利。攻撃的3バックを採用し、2戦合計12得点を奪うなど圧倒的な強さを見せつけた。しかし、一部の選手にとってはそれが逆風になった可能性もある。今回は3バックシステムにおいて序列を下げてしまったかもしれない選手を紹介する。
FW:浅野拓磨 生年月日:1994年11月10日(29歳) 所属クラブ:マジョルカ(スペイン) 2023/24リーグ戦成績:29試合6得点1アシスト(ボーフム/ドイツ) サッカー日本代表で53試合に出場してきた浅野拓磨だが、9月の2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選では序列が下がったことがうかがえる起用法だった。 浅野は中国代表戦でベンチ入りしたものの起用されず。続くバーレーン代表戦では82分からの出場となっている。センターフォワード(CF)のレギュラーが上田綺世ということは以前から変わらない点だが、2番手として途中出場するという意味では、9月シリーズではどちらも小川航基が先に投入された。 小川は186cmの長身で足元の技術力も高く、前線のパス回しにも絡んでいけるタイプのFWだ。一方、浅野は爆発的なスピードを活かした抜け出しが最大の武器で、チームの戦術次第で、どちらを起用するかが変わってくる。3-4-2-1の日本代表の基本的な戦い方には、小川が合致していると判断されたのだろう。 今シーズン加入したマジョルカでは右ウイング(WG)に入ることが多い浅野だが、森保一監督の日本代表において、このポジションでの起用も難しい。このポジション自体が存在しないことに加え、攻撃的に行くべき状況になったとしても、伊東純也のような交代カードがあれば試合に変化を加えることはでき、浅野が必要不可欠な状況になることは考えにくい。特に、日本代表が主導権を握ることが多くなるであろうアジアでの戦いにおいては浅野の出番はあまりないかもしれない。
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