レインブーツ・日焼け止めも「男性風」…韓国ファッションビューティー業界で浮上する「メンズ市場」
【07月10日 KOREA WAVE】韓国で、性別と関係なく個人の好みによる「ジェンダーニュートラル」(Gender Neutral)トレンドにより、男性顧客が新たな消費層に急浮上し、ファッションビューティー業界が需要対応に積極的に取り組んでいる。 新世界インターナショナルが輸入・販売するグローバルライフスタイルブランド「アグ(UGG)」の男性レインシューズラインの売り上げが急増している。5-6月の売り上げは前月比172%増となった。 アグの関係者は「ストラップ、ミュールスリッパなど多様なスタイルの男性用レインシューズを発売しており、トレンディなデザインと機能性、実用性で若い男性から好評を得ている」と説明した。 LFの「バーバー」(Barbour)男性レインブーツも完売した。今年初めて発売した「男性レインブーツ」は24SSシーズンの販売率が現在90%に達し、シーズン完売目前だ。売り上げは前年比200%伸びた。 国内デザイナーファッションブランドでも男性顧客をターゲットにしたレインブーツが人気だ。ロックフィッシュウェザーウェア(Rockfish weatherwear)とゴヨウェア(GOYOWEAR)がコラボしたトレイルレインブーツは、発売3週間でムシンサだけで500個以上販売した。購入した顧客の92%は男性だ。 男性客層の需要増加で女性ラインから男女共用や男性専用に拡大する傾向にある。 ドーフ・ジェイソン(DOFFJASON)のボールド・アンクル・レインブーツはリニューアルされたバージョンで再発売され、日本のムーンスターとスウェーデンのトレトン(Tretorn)の発売後、主に女性顧客がターゲットだったレインブーツを男性に拡大し、ポジショニングを強化している。 ファッション業界の関係者は「主に女性アイテムだったレインシューズが最近は男性顧客が好むようになり、これを狙った国内外のレインブーツブランドも中性的なデザインや男性専用商品を続々と発売している」と話している。 化粧品業界も男性顧客が主要な消費層に急浮上している。他人の視線を気にせずに自分を磨く「グルーミング族」が増え、男性化粧品市場のパイも大きくなっている。 市場調査機関のユーロモニターによると、国内での男性ビューティー市場の規模は2022年は1兆923億ウォンで、2025年には6%増の1兆1600億ウォンを記録すると見られる。 韓国コルマーが開発・製造する男性ビューティーブランド「オブジェ(OBgE)ナチュラルカバースティックファンデーション」は、昨年販売数85万個を突破した。販売会社「アダプト」の昨年の売り上げは1878億ウォンで、20年(183億ウォン)比10倍以上成長した。 ラカコスメティックスのメイクアップブランドであるラカの「フルーティグラムティント」などリップ製品の売り上げは前年比300%以上成長した。 韓国コルマー関係者は「男性化粧品市場の成長はインディーズブランドのブームと連動している。最近、男性化粧品は女性製品との境界が曖昧になり、女性化粧品にしか使われなかったさまざまな技術が適用されている」と指摘している。 CJオリーブヤングによると、2021年から2023年までの3年間、オリーブヤングの男性会員の売上高は年平均30%成長した。オールインワン、シェービング用品などで自然な活力を与える男性化粧品やヘアケアなど多様なカテゴリーに拡大する傾向を見せている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE