レーサーレプリカ世代が気になる東京モーターサイクルショー出展モデル5選
3月22日~24日まで開催されている「第51回 東京モーターサイクルショー」。近年のバイク人気の盛り上がりもあって、多くのファンが集結していました。そんな会場で、かつてのレーサーレプリカブームの頃に免許を取って以来、バイクに乗り続けている筆者が気になったモデルをピックアップして紹介します。 【細部の画像を見る】
1. ヤマハ「XSR900GP」
昨年の東京モビリティショーでもお披露目され、ハーフカウルをまとったルックスが話題となったヤマハの「XSR900GP」。同社のネオクラシックモデル「XSR900」にハーフタイプのカウルを装着し、ハンドルをセパレートタイプとしたモデルで、国内では夏頃の登場が予想されています。 今回のショーで注目されていたのは、このマシンに市販予定のアクセサリーである外装キットを装着したもの。80年代の名車である「RZV500R」と「FZ400R」をイメージしたカラーが用意され、当時を知る世代のライダーならグッと来るのではないでしょうか。 カウルはフルカウルタイプとなり、よりかつてのレーサーレプリカに近づいたイメージ。ノーマルの「XSR900」にはシートカウルも用意されていて、車体をトータルでコーディネートできます。カラーリングだけでなく車名の書体まで、当時のものを模しているのもポイント。今見ても、このカラーリングはカッコいいと思ってしまいます。
2. ホンダ「CBR650R」
ホンダのブースで気になったのは国内では初公開となる「CBR650R」です。外観デザインはライトまわりが変更されてくらいですが、最大の進化点は「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」と呼ばれる新技術が採用されたこと。これは、クラッチ部分に追加することでライダーは発進・停止・変速をクラッチ操作なしに行えるものです。 同社にはDCTと呼ばれる自動変速技術もあり、近年はツーリング向けモデルを中心に採用が進んでいますが、今回のイークラッチは変速操作はライダーが行うことが必須。どちらかというと、クイックシフターの進化型といったイメージ。 クイックシフターは発進・停止時にはクラッチ操作が必要でしたが、それも不要となったので街乗りでもツーリングでも疲れを低減してくれそう。DCTなどに比べて安価に既存モデルに追加できる点もメリットで、今後のホンダ車では採用が進みそうです。