【日本ハム】矢沢宏太「外野手として開幕スタメンに」年俸アップで契約更改 目標は「100安打」
日本ハム・矢沢宏太投手(24)が26日、エスコンフィールド内の球団事務所で契約更改を行い、今季年俸1500万円(金額は推定)からのアップ提示を受けてサインした。 黒のスーツに身を包み「ちょっと上がりました」と表情を緩めて登場した。「(今年)得るものはたくさんありましたし、まず第一にけががなかったのが一番大きい。去年のオフに有鉤(ゆうこう)骨の(摘出)手術をして、右手にあまり前半は力が入らなくて。バッティングの状態も良くない中、ピッチャーだけで(1軍に)上げてもらったので、それはすごくありがたい期間だったなと思います。投手に専念している間に握力も戻って、後半からバッティングにも時間を避けたので、すごくいい時間の使い方ができたかなと思います」と振り返った。 大卒2年目の今季は右手骨折の手術明けの影響で、シーズン序盤は投手に専念。中継ぎとして17試合に登板し、プロ初勝利を含む1勝2敗、3ホールド、防御率4・05をマークした。終盤は新庄監督の意向もあって野手として再昇格し、28試合で打率1割1分1厘(18打数2安打)、本塁打、打点はなし。10月16日のCS最終ステージ・ソフトバンク戦には「1番・左翼」で先発し、1安打1打点と結果を残した。11月の秋季エスコンキャンプでは投手メニューを行わず、外野手としての練習に専念していた。 来季は「外野手としての時間を過ごすことが多くなると思う」と明言。「コーチからも(秋季)キャンプの時に『2月1日からまず外野手として勝負していこう』と話をしてもらっていますし、まず開幕のスタメンの中に僕がいるように、そこに向けて取り組んでいきたい。一番最初の目標は開幕スタメン。外野手としてスタメンに出ること。そこを第一目標に、成績的には100安打。外野手のレベルはファイターズ本当に高いですし、打たないと出られないので」と意気込んだ。 一方で、投打二刀流“封印”の可能性は否定。球団と話し合ったことを明かし「(野手だけに)絞るっていう話はなく、球団としてそもそも、そういう考えはないというか、どっちもというか。僕が最大限、力を発揮できるようにやっていくっていう感じです。僕自身、毎日試合に出たいと思っているので、野手メインで、野手で出ながら投手もっていうのがベスト」と話した。 「今まで(二刀流で)やってきたものもありますし、(CBOの)栗山さんからも『やめるのは簡単だから』って話はしてもらってます。その中でどうやるかっていうのが大切だと思うので」と矢沢。まずは野手での開幕スタメンに向け「(キャンプインの)それまでにピッチングも、ある程度(キャンプ中に)ブルペンに入らなくてもいい状態になるまでには、1月くらいに仕上げていきたい」と見通しを語った。
報知新聞社