「飲みに行こう」じゃなくて「ご飯行こう」。Z世代が答えた「夜のお出かけ事情」
Z世代は夜のお出かけで何して過ごす?「アゲな夜」と「チルな夜」
Z世代は、夜のお出かけでどんなことをしているんでしょうか? 夜の時間帯のお出かけや遊びについてのいくつかの質問の結果がこちらです。
夜のお出かけで実際にしていること、あるいはしてみたいと思っていることにはこのようなものが多いようです。 SNSに着目してみると、実際の体験とSNSの投稿の数には差があり、必ずしも体験したことをSNSに投稿しているというわけではなさそうです。 一方で、「興味があること・してみたいこと」と「SNSの投稿率」を比べてみると、「夜ピク」や「夜カフェ」など同じ項目が多くなっていることがわかります。機会は少なくても、興味があることについては、積極的に投稿する傾向があるようです。 このことについての「SHIBUYA109 lab.」所長の解説がこちら。 ■SHIBUYA109 lab.所長解説:「他者の目線」を意識し戦略的にSNS投稿 Z世代はSNSの投稿で「自分がどうみられるか」を常に意識しています。そのため、おしゃれな雰囲気が演出されている「チル」な体験は積極的にSNS投稿し、「アゲ」な体験は投稿を見た人たちの反応が分かれるため、 仲の良い友達のみ閲覧可能な「鍵アカ」や「Be Real」に投稿する等、SNSで繋がっている相手との関係値に合わせて投稿内容を意図的に変えています。
夜のお出かけに求められているのは「新しい出会い<仲を深める」?
「お出かけをする相手と時間帯」についての質問の結果がこちら。夜のお出かけの相手は、他の時間帯と比べても特に、「初対面・浅い仲の相手」よりも「既に仲が良い相手」の方が圧倒的に人気なことがわかります。
また、時間帯に関わらず、人間関係について尋ねた質問がこちら。多くの人が「深く・狭い人間関係」の方を好んでいることがわかりますよね。Z世代は夜のお出かけを、新しい出会いを見つける時間というよりも、気心知れた仲のいい友達と過ごす時間として活用しているみたいです。
■SHIBUYA109 lab.所長解説:少人数で仲を深められる体験を重視 夜のお出かけが増えている理由として、猛暑により日中の外出を控え、夕方以降の活動が中心になっていること、またコロナ禍を経て変化した、彼らのコミュニティに対する意識も影響しています。コロナ禍以降、Z世代たちは「深く狭い関係」を重視する傾向が続いており、気の知れた仲の良い友達との関係を更に深めることのできる対話の時間を求めています。