夏にご用心…「痛風」増えるシーズン到来 女性も要注意 プリン体少ない食べ物&お酒は?
日テレNEWS
夏に気をつけなくてはいけないのは熱中症だけではありません。「風が吹いても痛い」といわれる「痛風」は、実は夏に増える傾向があります。そして、男性だけではなく女性も注意が必要です。 東京都心は7月2日から4日まで3日連続で真夏日でした。暑くなると、お酒を飲んでリフレッシュしたくなるものです。そのような方に気をつけていただきたいのが「痛風」です。 ●ダイエットも発症の原因? ●プリン体少ない食べ物・お酒 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■“靴も履けないほど”痛む痛風とは… 気にしていますか? 尿酸値
ある日突然、足の親指のつけ根などが赤く腫れて痛くなる痛風。ズキズキと耐えがたい痛みで、“靴も履けないほど”痛む人もいるほどです。 両国東口クリニックの大山博司理事長によると、痛みの出る場所で一番多いのが足の親指のつけ根だといいます。膝から下の関節に起こりやすく、手や肘に痛みが現れる場合もあるそうです。 痛風は、血液中の尿酸値が高い人に起きますが、その尿酸の大本は「プリン体」です。体内に食品として摂取されたプリン体は、肝臓で分解され尿酸になり、尿や便と一緒に体外に排出されます。ところが、作られる尿酸が多かったり、排出される量が少なかったりすると、血液中の尿酸が増えてしまうといいます。 尿酸の正常値は、1デシリットルつまり100ミリリットルあたり7ミリグラム。これを超えると痛風が起こりやすくなるといいます。
■痛風患者は年々増加 無理なダイエットが原因で若い女性も…
痛風患者は、年々増加傾向にあります。厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、1986年の患者数は25万5000人でしたが2019年には125万4000人と、33年間で約5倍に増えています。 患者の男女比を見ると圧倒的に男性が多いのは、痛風の原因となる尿酸値が女性よりも男性の方が高いためです。女性ホルモンには尿酸の排泄を促進する働きがあるため、女性は痛風を起こしにくいといいます。ただ、年齢を重ねると女性ホルモンの分泌が減少するので、女性も注意が必要です。 年代別にみると60代後半の患者が最も多く、女性の患者の場合はそのほとんどが65歳以上でした。一方で無理なダイエットが原因で、若い女性でもなることがあるといいます。というのも、極端な糖質制限をすると尿酸を排出しにくくなるそうです。