アッシュ・ペー・フランスがブライトンジャパンの完全子会社に
ブライトンジャパンが、8月16日にアッシュ・ペー・フランス(H.P.FRANCE)の全株式を取得し、完全子会社化した。これにより、ブライトンジャパンはアッシュ・ペー・フランスの事業再生を本格的に支援していくという。取得額は約10億円。 【画像】再生を目指すアッシュ・ペー・フランスのカフェ事業
アッシュ・ペー・フランスは、1985年の設立以来、欧州のインポートセレクトを中心に多岐にわたるファッション関連事業を展開してきた。しかし、近年の業績低迷を受け、2023年2月に東京地方裁判所へ会社更生法の適用を申請。現在は、業績回復および財務改善が進行しており、複数の候補の中からブライトンジャパンが支援スポンサーとして選定された。 ブライトンジャパンは、三井住友銀行の元専務執行役員の澤田渉氏が2023年に設立。同社は31億円を調達し、2024年7月から国内の中堅、中小企業、特に成熟産業を対象に、再生ファイナンスやハンズオン支援を通じた事業改善を提供している。今回、その第1号案件として、アッシュ・ペー・フランスへのスポンサー出資および経営参画を決定。ブライトンジャパンは、新生アッシュ・ペー・フランスと共に「ファッション業界に新たな付加価値を提供し、企業価値の拡大に向けた再生」を支援していくという。 ブライトンジャパンは、アッシュ・ペー・フランスの再建に向け、資金支援および人員派遣を通じて、ガバナンス強化と経営の安定化を推進していく。会社再編成を機に、今年代表取締役社長に就任した佐々木貞夫氏の知見を活かし、従業員のキャリア形成支援や企業価値向上に取り組み、アッシュ・ペー・フランスの持続的な成長を目指していくという。なお、同社の代表取締役社長の交代はなく、代表取締役副社長にブライトンジャパンの上村明子氏が、取締役に澤田渉と川瀬高宏氏が就任。このほか、同社から2名がシニアアドバイザーに着任した。