【ジャパンC】オーギュストロダンのエイダン・オブライエン調教師をまりえ記者が直撃 最後のレースに日本を選んだ理由
今年も「伝説のレース」となるのか。今週末に迫ったGⅠジャパンカップ(24日=東京芝2400メートル)は、全世界が注目するレースとなるのは間違いない。近年では日本馬が18連勝中と、2005年のアルカセットを最後に外国馬は勝利から遠ざかっているが、今年ばかりは様子が違う。「ディープインパクト最後の大物」が外国馬として来日し、父の祖国で最後の花を咲かせんと、牙を研いでいるのだ。その名はオーギュストロダン。同馬を管理する「世界の名伯楽」エイダン・オブライエン調教師(55)を三嶋まりえ記者が直撃した。
世界最高峰のレースのひとつ
――オーギュストロダンはジャパンCで引退の予定ですが、最後のレースに選んだ理由があれば教えてください エイダン 我々はジャパンCに勝つことを常に望んでいます。オーギュストロダンはディープインパクト産駒で、牝系には偉大なガリレオの血が入っている。彼の得意な速い馬場になるので、最後のレースとしてはベストだと思います。 ――ジャパンCの印象は エイダン 世界最高峰のレースのひとつであることは明らかです。その雰囲気を体験し、目撃することをとても楽しみにしています。ジャパンC制覇は我々の夢。勝つことは難しいけれど、ジャパンCの勝利は馬にとって非常に価値があります。キャリアの最後にジャパンCを勝つことができれば、それはとてもスペシャルなことだと思います。 ――今年9月、アイルランドで武豊騎手がオーギュストロダンと初めて対面しました。どのような話をしましたか エイダン 武さんが思っていたよりも、オーギュストロダンは大きかったようです。動きはまさにディープインパクトで、美しい動きをすると言っていました。 ――武豊騎手の印象は エイダン 彼は素晴らしい騎手です。レジェンドジョッキーですから。私の管理馬でも何度も素晴らしい騎乗をしてもらったことがあります。本当に伝説ですよ。(今年の凱旋門賞前に)彼を初めてバリードイル(調教場)に迎えられたことをとてもうれしく思っています。