東大卒地方出身の「みおりん」が語る宅浪のリアル 宅浪に「向いていない人」のいくつかの特徴とは
「地方は大学進学に不利」なことにすら気づけない
地方出身者として都市と地方の情報格差に課題意識を抱くみおりんさんだが、そもそも地方にいると「情報格差が存在していること」にすら気づけない状況を懸念している。 「私自身、地方から東大に進学する人や浪人して東大に合格する人がこんなにも少ないとは、当時は思いもよりませんでした。残念ながら地域格差があって、地方の受験生が不利だということは受験前に知っておきたかったです。例えば都道府県内で合格体験記をシェアしたり、受験に関する情報提供や相談ができるような公的な窓口があればもっとよかったと思います」 実際、地方の宅浪受験生から「勉強場所に困っている」という相談も多く寄せられるという。「家の近くに勉強できる図書館やカフェがなく、家でもきょうだいがうるさくて集中できないという人は多いです。将来的に、アイドリングタイムの飲食店などを勉強場所として活用できないかなどと考えているところです」と未来を思い描く。 「浪人中の苦労は、結果にかかわらず人生にとってプラスになることは私が保証します。得るものは必ずあるので、前向きに頑張ってください。心から応援しています」 (文:せきねみき、注記のない写真:Ystudio / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部