「まさか…」業界人も驚いた織田裕二『踊る大捜査線』復活の舞台裏 示したい「主役としての存在感」
俳優の織田裕二が人気シリーズ『踊る大捜査線』の新作映画に主演することが12月4日、同作の公式サイトで発表された。 【写真】織田裕二が『踊る大捜査線 THE FINAL』のロケで恩田すみれ役の深津絵里に見せた笑顔 『踊る――』はフジテレビ系で1997年に放送されて大ヒット。劇場版『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(’03年)は興行収入173.5億円をマーク。これは実写邦画の歴代興収1位で今も破られていない。 新作は『踊る大捜査線 N.E.W.』で’26年公開予定。織田が主演するのは、’12年の劇場版以来、14年ぶりだ。 ◆青島刑事のキャラクターが強すぎる 公式サイトにアップされた31秒間の動画では「THE ODORU LEGEND STILL CONTINUES」の文字が浮かび、織田演じる青島俊作がトレードマークのグリーンのコートを着て、スマホの着信に 「はい、青島です」 と応答している。 伏線で言えば、“踊るシリーズ”で俳優の柳葉敏郎が演じる室井慎次の映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』が今秋公開された。後者では青島刑事の出演シーンもあった。 「それでも業界では『出るんだ』と驚きの声のほうが多いですね。というのも、青島刑事のキャラクターが強すぎて、織田さん自身が敬遠していたフシがあるからです。柳葉さんとの不仲説も長らくウワサされていました」(芸能プロ関係者) それが一体どういう風の吹き回しなのか? 始めに柳葉との“不仲説”だが、これは特に気にする必要はなさそう。 かつての織田は、台本や演出をめぐり監督やプロデューサーにモノ言う俳優として知られていた。他方の柳葉も撮影スケジュールに口を出すタイプで 「それに近いものはもう撮ったからいいだろ」 と修正を要求することもあった。この2人が現場で同居すれば、大なり小なりぶつかることは仕方がないことだった。 「ともにより良い作品を作るという部分では一緒。お互いを認め合っているので“不仲説”というわけではない。織田さんは今年で57歳、柳葉さんは63歳。すっかり丸くなりましたからね(笑)。無駄な労力は使わないでしょう」(テレビ局関係者) 織田は昨年7月クールのテレビ朝日系『シッコウ‼ ~犬と私と執行官~』で、主演の伊藤沙莉をサポートする立場に回った。 ◆フジテレビが熱心に口説いて 現場関係者によると 「主演の伊藤さんを差し置いて『俺が、俺が』みたいなことは一切なかった。片隅に置かれたイスに座って終始ニコニコ。とにかく(顔が)黒くてビックリした。共演の中島健人さんがひたすら絡んでいた印象で、織田さんに『インド映画面白いですよ』と勧めて、織田さんが『じゃあ、今度見てみるわ』と返す“ほのぼのシーン”もあった」 と明かす。 他方で、“主役から脇役”に回ったことは衝撃だった。前出の芸能プロ関係者いわく 「織田さんは“主演しかやらない”と思っていた。ギャラは最高クラスで、昨今のテレビ不況では織田さんクラスでも苦労するのか、と……」 一部では織田の凋落ぶりを指摘する声も上がったというが、今回の“踊る復活”で再び存在感を増すことは間違いない。 「とにかくフジが口説きまくったそうです。メガコンテンツですからね。大ヒットは約束されたようなものですよ」(スポーツ紙芸能担当記者) 織田は近く放送されるテレビ朝日のスペシャルドラマでも“刑事役”で主演することが決まっている。こちらは青島刑事のような熱血キャラではなく、身体に不自由のある役柄だという。双方の演技を比べてみるのも面白いかもしれない。 「やっぱり織田裕二は主役じゃないと」 そうした声であふれ返る状況に持っていけるか――。
FRIDAYデジタル