〔東京外為〕ドル、3カ月半ぶり155円台前半=米金利高止まりで(13日午後5時)
13日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引で米長期金利が高止まりしていることから買いが強まり、7月30日以来、約3カ月半ぶりに1ドル=155円台前半へと大幅高となっている。午後5時現在は、155円10~11銭と前日(午後5時、153円81~82銭)比1円29銭の大幅ドル高・円安。 ドル円は早朝、前日の海外時間に買われた流れから154円50~60銭前後で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが先行し、仲値にかけて154円90銭台に上昇。ただ、介入警戒感から上値は重く、昼前にいったん154円台半ばに押し戻された。もっとも、米長期金利が高止まりを続ける中、正午前後は154円70銭台に持ち直した。午後は154円80~90銭前後で推移した後、終盤に上値を切り上げた。 前日の海外市場では、欧州時間は東京時間からの買いが続き、154円20銭近辺まで上昇。米国時間は米長期金利の上昇を背景に中盤に154円90銭近辺まで水準を切り上げた。終盤は、戻り売りに押され、154円50銭台に伸び悩んだ。 東京時間は、実需筋の買いが先行したほか、「米金利上昇・ドル高の進展を見越したトランプトレードが強まった」(為替ブローカー)。当初、155円をうかがう場面では「介入警戒感から上値追いには慎重だった」(同)ものの、終盤に「上値を試す動きが強まった」(大手邦銀)とされ、一時155円10銭台まで買われた。その後伸び悩んだが、午後5時にかけてはやや買いが強まっている。市場では「日本時間の今夜に米CPIの発表を控え、一方的に上値を切り上げるには至らないだろう」(同)との声が聞かれる。 ユーロは終盤、対円は小動き。対ドルは弱含み。午後5時現在、1ユーロ=164円45~47銭(前日午後5時、163円51~53銭)、対ドルでは1.0602~0602ドル(同1.0630~0630ドル)。