【なでしこ】池田太監督が熱弁「金メダル目指す」パリ五輪メンバー18人発表、チーム作り手応え
日本サッカー協会(JFA)は14日、都内で女子日本代表なでしこジャパンのパリ五輪メンバー18人を発表した。昨年のW杯メンバーが18人中15人を占める中で、同大会でトレーニングパートナー(TP)を務めたDF古賀塔子(18=フェイエノールト)とMF谷川萌々子(19=ローゼンゴード)が選出。10代選手が複数人メンバー入りするのは史上初となった。フレッシュな血を入れ、頂点をつかみに行く。 【写真】メンバー入りした18歳DF古賀塔子 ◇ ◇ ◇ やや緊張した面持ちで登壇した池田太監督(53)の言葉に熱がこもった。「今日発表するメンバーとともに五輪を戦うこと、私自身、大いに楽しみにしていますし、自信もあります」。昨年のW杯後から1年。チーム作りの手応えが強気なワードに表れた。 進化の象徴が2人の若手だった。古賀と谷川はともにJFAアカデミー福島から直接、海外クラブでプロ生活をスタートさせた逸材。W杯ではTPとしてなでしこの躍進を支えたが、1年の急成長でメンバー入りを射止めた。池田監督は古賀のスピードやビルドアップ能力、谷川のパワー、爆発力を高く評価。「年齢に関係なく、しっかり武器を持っている選手と判断した」と選考理由を説明した。 10代コンビはメンバー発表前最後の強化試合となったニュージーランド戦でしっかりとアピールに成功していた。第1戦でフル出場した古賀はセットプレーからゴール。谷川は第2戦で0-1の後半開始から出場して逆転勝利に貢献し、戦力としての価値を証明した。DF熊谷紗希主将(33)からも「若い選手たちのフレッシュさ、勢いは絶対チームにプラスになる」と期待をかけられた。 レジェンドに並ぶ。過去10代で五輪に出場したのは、澤穂希さん(アトランタ)、岩渕真奈さん(ロンドン)ら4人だけ。18人と登録枠が限られる五輪同一大会に2人は今回が初めてとなった。 この1年、ティーンエージャー2人ら新戦力の融合とともに、3バック、4バックなど戦術の幅を広げてきた。指揮官は「まずは目の前の1試合1試合を戦う。そしてその先の金メダルを目指していきたい」。目標の世界一へ、準備は整った。【佐藤成】