誤審で試合終了 22歳ドレイパー 8強も最悪の後味<男子テニス>
シンシナティ・オープン
男子テニスのシンシナティ・オープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は日本時間17日(現地16日)、シングルス3回戦が行われ、世界ランク28位のJ・ドレイパー(イギリス)が同19位のF・オジェ アリアシム(カナダ)を5-7, 6-4, 6-4の逆転で破り、同大会初出場でベスト8進出を果たした。しかし、この試合は誤審により終了し後味の悪いものとなった。 【動画】誤審を招いたドレイパーの実際のショット 22歳のドレイパーは今大会、1回戦で世界ランク89位のJ・ムナル(スペイン)、2回戦で第9シードのS・チチパス(ギリシャ)を下し3回戦に駒を進めた。 24歳のオジェ アリアシムとの顔合わせとなった3回戦、ドレイパーは第1セットを落としたものの、第2セットでは第5ゲームでブレークを奪い1セットオールに追いつく。 ファイナルセット、両者キープを続けるなか、第7ゲームで先にブレークに成功したドレイパーが第10ゲームでサービング・フォー・ザ・マッチを迎える。40-30としマッチポイントを握った場面でサーブ&ボレーを仕掛けたドレイパー。低い体勢から放たれたドレイパーのショットはネットインしゲームセットとなった。 しかし、ドレイパーのショットが自コートに当たってから返球されたとオジェ アリアシムが抗議。スーパーバイザーも含め約5分間協議がなされたが判定は覆らず、ドレイパーの勝利となった。 物議を醸した判定だが、男子プロテニス協会のATPは試合後に「試合はドレイパーのローボレーが物議を醸し、異例な形で終了した。このショットは有効と判定されたが、リプレーではボールがドレイパーのラケットのフレームの下に当たり、そしてコートに跳ね返った後、ネットを越えた」と公式サイトに掲載しており、誤審であったことを事実上認めた。 この試合は両者にとって後味の悪い形での終幕となってしまった。 ドレイパーは準々決勝で第15シードのH・ルーネ(デンマーク)と対戦する。ルーネは3回戦で世界ランク46位のG・モンフィス(フランス)を下しての勝ち上がり。
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