【Mリーグ】私にはできないアガリ 松本吉弘選手はここからジュンチャンを見ていた
【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】 11月7日第2試合 東1局2本場=猿川真寿(B)、松本吉弘(A)、鈴木たろう(ド)、堀慎吾(サ) KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今季、調子が悪い松本選手ですが、内容を見ると要所にキラリと光る部分があります。この試合でも驚きの一打から、素晴らしいアガリに結びつけました。 1巡目に切った中が鳴かれ、次のツモ番で持ってきた4索をツモ切りします。自身の手牌は萬子1123789、筒子1245、索子79。ドラは1萬で2枚とも使いたいので、14萬、36筒、カン8索とすでにターツは足りています。4索に3索とか5索がくっついたらうれしいので、普通に考えたら1筒2筒と落としていく人が多いです。 すぐに上家の猿川選手から1萬が切られて、これをチー。5筒4筒と切っていき、ジュンチャンに向かいました。カン8索もチーでき、ペン3筒でテンパイ。すぐにたろう選手から打ち出され、満貫のアガリとなりました。 私は控室でチームメートの渋川難波選手と見ていたのですが、4索切りには本当に驚きました。まず4索を持ってきたタイミングで、自分の手牌はジュンチャンにはあまり見えないです。36筒といういいターツがあって、14萬も悪いわけではありません。面前でかなり仕上げられそうな手だからこそ、4索を残して1筒2筒と切っていきたいところです。松本選手にはジュンチャンが見えていたからこそ4索をツモ切りし、素早く1萬に反応してチーできたのです。 確かに4索をツモ切った時点でターツは足りており、仮に3筒を引いたら9索を切ったり、5索を引いてもリャンカンに受けたり、6索を持ってきたら9索を切ったり、切り返すことができます。1萬が出たら鳴けばいい。面前でも大したロスはないし鳴きも考える。二刀流みたいな感じですよね。ジュンチャンを見つつ、ターツが足りているから4索のブロックは必要ないよということでツモ切りとなりました。 自分が座っていたら1筒2筒と落としていったはずです。私にはできないアガリだなと思いました。
岡田紗佳