王者・黒田斗真が「これで日本人は最後」と石井一成を破り「対世界」に意欲【K-1】
新生K-1第2章の第2弾大会となる「K-1 ReBIRTH2」(12月9日、大阪・エディオンアリーナ大阪)の前日会見が12月8日、大阪市内で行われた。 地元・大阪で初防衛戦に臨むK-1 WORLD GPバンタム級王者の黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)が「これで日本人は最後」と来年は海外勢との対戦に打って出る姿勢を見せた。黒田は昨年の大阪大会で行われた「初代K-1バンタム級王座決定トーナメント」の決勝で戦った石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)と対戦する。 リベンジを誓う石井が「相手のホームの大阪で借りを返したい」と意気込めば黒田は「1月に自分のジムオープンするので、何が何でも勝ってこのベルトを持ち帰りたい」と返す。 そして黒田は「今まで日本人選手とたくさん試合をしてきた。最強トーナメントも世界トーナメントも日本人選手とやって優勝してきたので、今回で日本人選手を最後にして、来年からは海外の強い選手と戦っていきたいと思っている」と2024年は「対世界」に打って出るプランを口にした。しかし「でも今回、こうして石井選手と試合をすることになって、計量で向かい合ったときにすごくいい目をしていたので、心から楽しみ。やってみないと分からないが、王者としてふさわしい試合をしたい」と石井に対して油断はなし。
一方、石井は10月28日にタイでラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者のパントア・ポー.ラックブーンに挑戦し判定負けを喫し、短期間での連戦となるのだが「この2試合に絶対に勝って最高の年にするという意気込みで臨んでいたので、ラジャの王者に負けて、今回も“どうしようかな”と思うくらい落ち込んだ。辛いというか本当にどうしようかと思ったのは初めての経験」と一時はどん底のメンタルであったことを正直に告白しつつも「でも周りのチームの皆さんが僕の悲願のK-1のベルトなんで“全力でサポートする”と言ってくれたんで、チームの皆さんとリスタートしようと決めた。悔しい思いはもう十分。必ず獲りに行くと心に決めて決断しました」とその後の経緯を明かした。 そして今後についても「勝っていろいろ考えているが、とりあえず負けた相手には絶対に勝ちたいので、黒田選手にはまず勝ちたい。他団体で強い選手がいるので、その選手にリベンジできるよう、まずK-1王者になって、K-1王者として受けてもらえればと思っている。だからまず明日リベンジして王者になります」と今回の黒田戦をリベンジロードのスタートに位置付けた。