2024年国内シーズン初戦は小澤楓・美晴兄妹がダブルで勝ち取る「マイナビ Japan Cup 名古屋大会」BMXフリースタイル・パーク種目
準優勝は怪我から復帰後初の公式大会出場となった大池水杜。久しぶりの大会出場となった彼女だが、ラン1本目では「バックフリップ」や「タックノーハンドtoターンダウン」などのハイレベルトリックに加えて、クオーターでの「テールタップ」からのドロップインなど玄人好みのトリックを混じえたライディングを見せたが、小さなミスから完成度を上げることができず惜しくも得点を44.12ptとする。 さらにスコアを上げたいラン2本目では、全体的にスピードも上がり各ジャンプでのエアーの対空時間を伸ばした中で「バックフリップ」や「360」を綺麗に決め切り、1本目を超える完成度でランを終えた。結果としては見事ノーミスのライディングで47.50ptとポイントを引き上げて国内復帰戦を準優勝で締め括った。
3位は現在の全日本チャンピオンで、6月の「X Games Ventura」の招待選手にも選ばれ、BMX界でさらに注目が集まっている内藤寧々。ラン1本目は「ターンダウン・トランスファー」や「360・ターンダウン」、そして彼女の代名詞でもある「X-up・ワンフット to キャンキャン」などを組み込んだルーティンをまとめていくも、全体の完成度が足を引っ張りスコアを伸ばせず47.25ptに。 優勝を勝ち取るために大幅なスコアアップが求められるラン2本目では、各トリックの完成度を高めることに注力する様子が見られた一方で、ここで勝ちに行くために新技である「フレア」にトライ。残念ながら決めることはできず転倒し、結果としては1本目の47.25ptとし3位となった。ライディング後には涙を浮かべ悔しさを露わにしていたことから、きっとこのトリックは近いうちにしっかり習得してくることだろう。 日に日にレベルが向上している日本女子BMXフリースタイルシーン。既に小澤がC1国際大会で優勝したり、内藤がワールドカップシリーズで上位に食い込み始めていることから彼女たちが世界最高峰の舞台の表彰台で国旗を掲げるのも時間の問題かもしれない。
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