中国、10カ月連続で金利維持 不動産対策の効果見極め
【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は20日、企業向け貸出金利の目安となる「ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)」の1年物を3.45%で維持した。据え置きは10カ月連続。中国では不動産不況が長期化している。習近平指導部は、地方政府に在庫住宅を買い取らせるなどの対策を打ち出しており、効果を見極める方針だとみられる。 住宅ローン金利の基準となる5年物も3.95%で据え置いた。 LPRは事実上の政策金利の一つとされる。人民銀は17日、市中銀行向けに資金を供給する「MLF(中期貸出制度)」の金利も据え置いていた。MLFはLPRの算出に影響を与える。