【独自】防犯カメラが決定的瞬間 さい銭泥棒の一部始終を記録するなど執念の逮捕劇 広島市中区の神社
2024年3月に、広島市中区の神社に設置された防犯カメラに映る男。さい銭箱に近づいてきました。 神社のさい銭箱を探る男。手にしている木の棒のようなものを引くと・・・。さい銭箱から出てきたのは5千円札とみられる紙幣です。 さい銭箱に返すことなくそのまま立ち去ってしまいました。この「さい銭泥棒」の男、現れたのはこの時だけではありません。新年早々には神社にあったというホウキを手に。 そのとき、部屋の中の明かりがつきます。 不審な男 「ごめんなさい。間違えたんで。」 さい銭箱に入れた紙幣が間違っていたというなんともあきれた言い訳、中にいた人が異変に気づいて外に出ました、が男はホウキを残したまま立ち去ってしまいました。 矢田記者 「人が多く行き交う広島市内中心部のこちらの神社で犯行は行われました。」 映像が撮影されたのは、広島市中区立町にある中の棚稲荷神社です。2023年7月、さい銭箱の中から柄の先端に粘着テープが巻かれた神社のホウキが見つかりました。 中の棚商店街振興組合 尾崎頼寿 事務局長 「このさい銭箱になります。(棒が)中に落ちていて本人も拾えなくなっていたのだと思う。証拠が残っていたので『これは大変だ』ということになって。」 なんとも罰当たりなさい銭泥棒。神社はカメラ4台を設置し、約1年にも及ぶさい銭泥棒との闘いが始まりました。 中の棚商店街振興組合 尾崎頼寿 事務局長 「みんなが奉仕活動や清掃をしている中で、おさい銭を盗るのは許せない。」 カメラの設置から約4カ月が経った2024年1月。ついに犯人の姿を初めて目撃しました。 中の棚商店街振興組合 尾崎頼寿 事務局長 「情けないですね。怒りもありますけどなんでこんなことをするんだろうと。」 しかし確保には至らず。男の顔写真を入れたポスターを作り、さい銭箱前に貼りましたが被害は続きました。 中の棚商店街振興組合 尾崎頼寿 事務局長 「この目の前でまた盗ったんですよ。」 矢田記者 「ポスターが貼ってあるにも関わらず?」 尾崎事務局長 「貼ってある、防犯カメラもある、なのにまたここで盗るんですから『これはもうだめだ』と警告してもだめなら警察になんとかしてもらうしかないと。」 そして5月16日。再び男が。カバンで隠しながら慣れた手つきでお札を盗みます。 と、そこへ!部屋の中で見張っていた警察官が犯行を確認し現行犯逮捕。男の手には千円札がにぎられていました。 中の棚商店街振興組合 尾崎頼寿 事務局長 「『やっとだ』と思いました。2度と起きなければいいなと思います。」 警察によりますと、逮捕された西区の無職の男(49)は、この神社で繰り返し犯行に及んでいたことを認めているということです。