三人称・鉄塔も熱狂!“Googleマップ”で遊ぶ新感覚ゲームはW杯が開かれるほど超人気
ただ、この『ジオゲッサー』をやりこんでいる人は、看板の文字以外にもいろいろな情報からどこに国であるかを特定するようです。 例えば車ですが、右側通行の国と左側通行の国とで分けられますが、左側通行は日本やイギリス、アジアやアフリカの一部など、採用している国が少ないので、かなり絞られるようです。 また、車のナンバープレートは国によって特殊な色や形状をしていることがあり、コロンビアは殆どの車が黄色のナンバープレートであり、オランダも同様に黄色いけれどかなり横長、イギリスは後ろだけが黄色いので、そこで見分けることができるようです。 果ては土の色の濃淡や、ストリートビューを撮影しているグーグルカーのサイドミラーやカメラの形といった僅かな部品で見分ける猛者もいるようです。
制限時間1分の世界大会は驚きの内容
そんな常人離れしたスキルを持ったプレイヤーが一堂に会するのが、先に挙げた「ジオゲッサー ワールドカップ」になります。 制限時間は1分間とされているので、上記のような知識を「基本テクニック」としてもなお、「どの国のどの都市のどの辺りか」という細部まで当てるのは至難の業になるのですが、このワールドカップは1対1の対戦形式が用いられています。 出場選手は誰しも時間ギリギリまで地図を精査したいところですが、相手より早く地図を指し示すと、制限時間が15秒に短縮されてしまうのです。
おおよその辺りをつけた時点で決めてしまい、相手にプレッシャーを与えるような戦法も用いられるため、かなりの精神力と集中力が必要になってくるのです。 さらに驚いたのが、試合が進むたびに変化していくルールです。 2戦目は、飛ばされたその場所から動くことができません。360度カメラを動かすことはできるのですが、前にも後ろにも進めないので、ぐるりと見回しただけで得られる情報から場所を特定しなければならないのです。
それでも試合が決まらず、3戦目までもつれ込んだ場合、今度はカメラすら動かすことができません。1枚の写真から国や場所を特定する必要があります。唯一残されたズーム機能を駆使し、決して高いとはいえない解像度の景色を睨みながら国や地域を特定していく選手たちがすごすぎて、僕は思わず笑ってしまいました。 そんな『ジオゲッサー』、「自分の生まれ故郷」や「かつて住んでいた県」のように、地域を特定してプレイするのも面白いですし、有名観光スポットだけを集めたステージもあるようなので、気になった方はプレイしてみてはいかがでしょうか? 鉄塔=文 池田裕美=編集
OCEANS編集部