フジクラ・ダイヤケーブル、2月に建設用低圧ケーブル新規受注再開
産業用電線大手メーカーのフジクラ・ダイヤケーブル(本社・東京都千代田区、社長・関川茂夫氏)は2月5日から、建設用低圧ケーブルの新規受注を再開すると17日に発表した。対象は引き合い急増などで新規受注を一時停止した建設用低圧ケーブルのすべて。建設・電気工事などへの影響を抑えるため再開する。納入対応日は2月20日以降の予定。建設用高圧ケーブルや機器用電線に関しての受注停止は継続するとしている。 建設用電線市場では高圧品で先行して需給が引き締まり、その後数量が多い低圧品もタイト感が強まった。大手メーカー・販社では新規受注を制限する動きが広がっている。 同社が低圧品で新規受注を停止していたのは三品種全般の600V対応のIV・CVV・CV・CVD・CVT・CVQと、耐火品の600V対応のEM―FP・FPD・FPTについて、エコタイプ・派生品含む全サイズ。新規受注停止期間中に工場をフル稼働させて、既受注客先への対応と合わせて在庫補充を進めてきた。 2月5日に新規受注を再開するが引き合いが集中した場合には、再度一時停止する可能性があるとしている。また注文・照会には順次対応するが回答に時間が掛かることが想定されるほか、注文後のキャンセルは原則的に受け付けられないとしている。加えて既契約件名向けはサイズ・数量の確定情報の早期提供を要請。 3~6kV対応のCVケーブルや6kV対応の耐火ケーブルといった建設用高圧ケーブルのほか、600V対応のEM―LMCF、KIV(A)などの機器用電線については受注停止を継続するとしている。 これまでに建設用電線大手販売会社の住電HSTケーブルも新規受注再開に関するアナウンスを出している。