船形地区で防災訓練 91人が備蓄や心肺蘇生法学ぶ 館山(千葉県)
台風や集中豪雨などが多くなるシーズンを前に、館山市と船形地区による合同防災訓練が2日、船形小学校体育館であった。地域住民や市消防団員ら91人が参加し、備蓄品の確認や心肺蘇生法などの講習を通して防災への意識を高めた。 大雨による土砂災害や洪水の被害などに備えようと、例年この時期に市と各地区の共催で行っている。 この日は、地域住民はじめ、市消防団、安房消防などが参加。市危機管理課による土砂災害警戒区域などの危険区域、日ごろの備えや避難時の注意などについての説明を受けた後、2グループに分かれて備蓄品の講習、心肺蘇生法とAED(自動体外式除細動器)の取り扱いについて学んだ。 備蓄品の講習では、食料や資材の種類の他、備蓄数、使用方法などについて触れ、実物を展示して説明があった。参加者らは、エアーベッドや簡易トイレの組み立て方、使い方を質問したり、価格を確認したりして知識を増やしてた。 50代の女性は「ベッドがあるのは知らなかった。市の備蓄食料だけでは飽きてしまいそうなので、できる範囲であめや菓子など、気を紛らわせられるものも自分で用意しておきたい」と感想。 同地区連合区長会の石井実会長は「多くの住民の参加者があり、災害に対して関心が高いことがうかがえた。船形は地震、津波の心配もある。災害は必ず起きるという想定の下、自分たちでできる備蓄や避難経路の確認など、日ごろから備えることを続け、地区の防災力を高めたい」と話していた。