【プレビュー】三人の代表選出で勢いに乗る町田と、指揮官交代で新たなスタートを切る浦和が国立競技場で激突|Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは8月31日と9月1日に第29節を開催。国立競技場では、FC町田ゼルビアと浦和レッズが対戦する。
首位を走る町田と13位に低迷する浦和が激突する。浦和はペア・マティアス・ヘグモ監督との契約解除を発表後、初の試合となるが、どんな試合になるかが注目される。 国立競技場開催のホームゲームを迎える町田は前節、敵地でアルビレックス新潟と対戦。試合前から強めの雨が降り続く中で挑んだ一戦は、前半途中からペースを掴み、積極的な攻撃を仕掛けていったがなかなかゴールを奪うことができず。後半は膠着状態となり、終盤のチャンスも生かしきれなかったことでドロー決着となった。これで6連勝中の2位・サンフレッチェ広島との勝ち点差は「2」。首位を堅持していく上でも再び勝利を積み重ねていきたいところだ。 そんな町田だが、今節を前に朗報が飛び込んできた。FIFAワールドカップ26アジア最終予選に挑む日本代表に、谷晃生、中山雄太の他に望月ヘンリー海輝が初めて代表に選出されたのだ。3人の代表選手が選ばれることも初で、この結果はチームとして成熟してきた証拠と言えるだろう。代表選手たちとしても、最終予選に向けて勢いをつける試合にしなければならない。サプライズ招集となった望月としては、ここで自身の力をしっかりと証明していきたいところだ。 一方、浦和は前節・川崎フロンターレ戦が激しい雨により途中で試合が中止となる事態となった中、前述したように今週27日に監督解任を決行。後任には昨季まで浦和を率いたマチェイ・スコルジャ氏が就任することが決まったが、同氏の就労ビザ発給等の諸手続きが完了するまでは池田伸康コーチが暫定的に指揮を執ることになる。この1週間で大幅な変化を起こすのは難しい。だからこそ、今までのやり方を継続しながら、より熱量を持って戦っていくことになるだろう。 チームとしてはボール奪取からの素早いカウンターを仕掛けてくる町田に対し、いかにスムーズにボールを動かしながら前進していくか。うまくハメられてボールを失っていては相手の思う壺。ボールを保持しつつ、相手のエリアにあるスペースを巧みに突いていくことで攻略の糸口を探していきたい。難しい状況下となる中、期待したいのは西川周作だ。チームを最後方からコントロールしていくことで勝利へと導いていきたい。 町田が浦和にしっかり勝って勝点3を積み上げるか、それとも浦和が首位・町田に勝利して新たなスタートを切るか。注目の試合は31日18時キックオフだ。