秋田市の神社で干支の大絵馬づくり 神の使い“白ヘビ”描く 2025年は「みんな笑顔でいられる1年に」
秋田テレビ
2024年も残すところあと1カ月余り。新年を迎える準備が進んでいます。秋田市の神社では、毎年恒例の大絵馬づくりが公開され、2025年の干支「巳」が、秋田杉の板に力強く描かれました。 秋田市川尻総社町の総社神社では、毎年この時期に次の年の干支を描いた大絵馬を制作しています。 筆を執るのは、市内に住む水墨画家の飯塚洋三さん、91歳です。大絵馬を描いて16年目になります。 制作開始を前に、どんな思いを込めたいか飯塚さんに聞くと「来年は巳年にあやかって良い年になるように」と話しました。 秋田杉でできた絵馬は、縦2.7メートル、横3.6メートルで、畳6枚分もの大きさ。飯塚さんは全体のバランスに気を配りながら、一筆一筆思いを込めて描き進めていきます。 制作開始から約4時間後、絵馬が完成しました。 今回の大絵馬は、神の使いとされる白ヘビが縁起物の松に絡みついている絵柄です。大きく迫力がありますが、ヘビの表情はかわいらしく仕上がっています。 また、飯塚さんがこれまでの人生で大切にしてきた「良いときあせらず、悪いときあきらめず」という言葉も添えられています。 飯塚さんは「巳年に生まれた人たちが来年、自信を持って活躍できるようにと思いながら描いた。来年はみんなが笑顔でいられるような1年であってほしいと思う」と話していました。 完成した大絵馬は、12月1日に奉納され、地域の子どもたちや氏子によって神社の参道に掲げられます。
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