親しまれた初代11月引退 上高地線のなぎさTRAIN 長野県松本市
長野県松本市のアルピコ交通上高地線を走り、車体に同線のイメージキャラクター・渕東なぎさが描かれた電車「初代なぎさTRAIN」の運行が11月に終了する。平成12(2000)年から同線を走り、25年にカラーリングを変えて「なぎさTRAIN」となった。利用者やファンに親しまれてきたが、新車両への更新のため、惜しまれつつ引退する。 電車は昭和40年代に製造され、京王電鉄(東京都)の路線を走った後、上高地線に導入された。当初は他の電車と同じ、白地に色鮮やかな五本線のデザインだったが、平成24年に渕東なぎさが登場したことを受け、なぎさのイラストが加えられた。 電車の更新が進む中、3月にはなぎさが描かれた新車両「2代目なぎさTRAIN」も登場し、役目をバトンタッチすることになった。定期運行は11月3日までで、月末までに廃車となる。撮影会の実施、グッズの販売なども予定している。 アルピコ交通鉄道事業部の隠居哲矢部長は「沿線で手を振られることが多い電車だった。最後まで親しんでもらえたら」と話している。
市民タイムス