四国ILの小6女子左腕・山口リリー投手が0封 NPB12球団ジュニアトーナメント
「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ~第20回記念大会~」が26日、神宮、ベルーナドームの両球場で開幕した。招待チームとして初参加した四国アイランドリーグplusジュニアは、女子左腕の山口リリー投手(小6)が最終回(六回)を無失点で締め、チームを記念すべき初勝利に導いた。 1死一、二塁のピンチを招いても、山口リリーは動じることなく、計15球で無失点に抑えた。 「緊張したけど、楽しかった。将来の夢は女子プロ野球選手」 名前の由来は「お父さんがユリの花が好きだから」。ユリは英語で「Lily(リリー)」。そこから名付けられた。ちなみに1歳下の弟は「丈詞(ジョージ)」。その弟に負けたくないとの理由で、弟と同じ高知県の土佐清水ファイターズで小2から野球を始めた。 打線でも、「8番・一塁」で平村碧唯(あおい)がフル出場。3-2の五回2死満塁で貴重な押し出し四球を選ぶなど貢献した。 計16選手のチームには4人の女子選手が在籍。元日本ハムの駒居鉄平監督は「みんな実力で男子に勝った子たちばかり。山口の一番の長所は(ピンチでも)淡々と投げられる心の強さ。常にポーカーフェースです」と評した。 〝女子力〟の高さで、初出場初優勝の快挙も夢ではない。(東山貴実)