T・ヘルナンデス、ドジャースのQO「想定通り」の拒否…正式発表、古巣残留が「最優先」も、ソトの動向絡み不透明
大リーグ選手会は19日、FAとなったテオスカー・ヘルナンデス外野手がドジャースからのクオリファイング・オファー(QO)を拒否したと発表した。QOを受けた13選手中、レッズのニック・マルティネス投手だけがQOを受諾した。 QOはFAを取った選手に対して、元の所属球団が1年契約でのオファーをできる制度。QOの年俸は全選手定額で来季は2105万ドル(約32億円)と決まっていて、複数年契約を臨むT・ヘルナンデスは拒否すると見られていた。QOを拒否しても、ドジャースと契約することは可能だ。球団側は、仮にT・ヘルナンデスが他球団に移籍した場合、ドラフト指名権を得られる。 T・ヘルナンデスの契約を巡っては、本人はドジャースとの再契約を「優先事項」と話している。ただ、今季の活躍で市場価値は上がり、レッドソックスやオリオールズなどが興味を持っているとの報道も出た。 FAの最大の目玉とされるファン・ソト外野手の契約次第では、ソト獲得に失敗した球団がT・ヘルナンデスにシフトする可能性もあり、ソトの契約が影響するかもしれない。そうなると、さらに市場価値が上がりそうだ。 ソトの動向に関して、複数の米メディアがドジャースがソトの陣営と面談したと報じている。ドジャースは今オフ、トップクラスの先発投手獲得が優先事項に挙げられるが、ベッツを内野に戻す計画があり、外野手も補強の必要がある。ドジャースのソト獲得の本気度は不明だが、昨年、大谷翔平が後払いの契約を結んだことなどで、今オフも大型補強ができる資金があるとみられる。
中日スポーツ