200年以上の伝統の和菓子に超レアな限定の味 「秋の味覚の新しい楽しみ方」
ツヤツヤとした真っ黒な丸いお菓子「烏羽玉」(うばたま)に、超レアな限定商品があることをご存知ですか? 【写真】明治時代に作られたお菓子の資料が残っています レアな月替わりの『旬の烏羽玉』が購入できるのは、「ジェイアール京都伊勢丹」地下1階の「亀屋良長」(本店:京都市下京区)の売り場のみ。10月(晩秋)の『旬の烏羽玉』は、「ぶどう、りんご、さつまいも」味。もともとコロンと可愛い烏羽玉が、さらにキュートでカラフルな装いになり、深まる秋を感じさせてくれます。 実は『旬の烏羽玉』は、2021年に「ジェイアール京都伊勢丹」がリニューアルした際に、ジェイアール京都伊勢丹側から依頼してつくられたものです。 「コロナを経て、ご来店いただくお客様が年間を通じて歳時記に重きを置かれるように生活様式が変わってきました。リニューアルのタイミングで、亀屋良長さまに年間を通じて二十四節気をお菓子で表現できることができないかとのご相談をさせていただき、そこに亀屋良長さまの代表銘菓である『烏羽玉』を掛け合わせて実現していただきました」(ジェイアール京都伊勢丹) 亀屋良長の八代目・吉村良和さんは「烏羽玉は、1803年の創業以来つくり続けている代表銘菓です。明治の頃の配合では黄身あんだったようですが、いつの時代からか黄身がなくなり、寒天をかけてケシの実をのせる形になりました。これまでも季節の烏羽玉を作ったことはありますが、月毎に継続して季節の商品を販売するのはジェイアール京都伊勢丹さんだけです」と話します。 旬の烏羽玉は、3種セットで販売(540円)。ぶどう果汁の寒天を白餡で包んだ「ぶどう」、キャラメリゼしたりんごの軸がついた可愛らしい紅玉の「りんご」、白あんの「さつまいも」はやさしい甘さの秋らしい味わいが楽しめます。 ジェイアール京都伊勢丹の担当者は「地下1階の和菓子のショップの中でも、季節や歳時記の節目節目をお客様に感じていただける提案ができる商品としては唯一無二のお菓子だと思っております。単に節気を表現するだけではなく、旬の食材を使用いただくことで目でも味でも季節を感じていただけるお菓子だと感じております」と胸を張ります。 和菓子マニアの「ふれんちぶる」(@FCVPf07VuvKlVdb)さんは、初日の10月1日に『旬の烏羽玉』を購入して「3種類とも『白あん』をベースにして、旬の素材をプラスした『秋の味覚の新しい楽しみ方』が魅力です。白あんのまろやかな口どけは、果物やサツマイモの味をさらに引き立てます。江戸時代からの代表銘菓『烏羽玉』は黒糖で炊いたなめらかなこし餡で、黒糖と合わさったアンコの美味しさが後に残ります。できれば、通常と旬の烏羽玉の両方を買って食べ比べしていただきたいです」と話してくださいました。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)
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