えっ、これって普通?「退去の通知は解約の3カ月前」「契約が残っていても、退去日に鍵を返して」引っ越し慣れしていたはずが、思わぬトラブル
解約日まで1カ月以上あると思っていたら…
その後のAさんは、転勤のための業務引継ぎや新しい支社への事前出張などで忙しく、引っ越しの手続きや荷物の整理はそれでなくても後回しになりがちです。余分な家賃支払いもすぐに「仕方ない」とあっさり諦めてしまいました。 その後転勤先での部屋も決まり、引っ越し業者の手配と退去日の通知も済ませたものの、業務の忙しさに部屋の片づけは捗らなかったAさん。引っ越ししてからも、まだ1カ月部屋の契約が残っていることもあり、「間に合わなくて荷物が残ってしまっても、もう一度こちらに来て整理すればいい」と油断していました。 そしてやってきた引っ越し当日。あらかたの荷物は引っ越し先への運びだされたものの、趣味の道具や靴など、後輩に譲る約束をしていた一部の家財は部屋に残していました。これからゆっくり整理しようと思っていたところ、再び管理会社から連絡が来て驚きます。 「退去日には鍵の返却が必要です。立ち合いでの返却をお願いします。あと、退去日の変更はできません」 まだ1カ月以上先の解約日まで家賃は払っているのに、なぜ鍵を返却しなければいけないの!? 納得できなかったAさんはなんとか交渉して退去日を1週間延ばしてもらうことに…。結局後輩に鍵を預け、残った荷物を引き取ってもらい、最終的に鍵は郵送で返却することになりました。
立ち合いをしなかったせい?
煙草も吸わず、家で料理もほとんどせず、ペットも飼っていないAさん。これまで退去時に追加精算が来たことはなく、今回もそのつもりでいました。 しかし、今回は「クローゼットの扉に傷あり」「フローリングに剥がれあり」と全く心当たりのない請求が来てしまいました。退去時の立ち合いもできなかったため、本当に傷がついているのかその場で確認もしていません。最終的に、泣く泣く数万円の振り込みをしたそうです。 ◇ ◇ 慣れている人ほど「一般的」な流れと思い込んできちんと確認しなかった…というトラブルは不動産以外でもありそうです。毎回キッチリ自分で確認!がトラブル回避の最優先事項ですね。 (まいどなニュース特約・中瀬 えみ)
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