古くて新しい最新アメリカン・スポーツカーが『トミカ』にラインアップ!
発売から50年以上、半世紀を超えて支持される国産ダイキャストミニカーのスタンダードである『トミカ』と、自動車メディアとして戦前からの長い歴史を持つ『モーターファン』とのコラボレーションでお届けするトミカと実車の連載オールカタログ。あの『トミカ』の実車はどんなクルマ? / トミカ × リアルカー オールカタログ / No.91 フォード マスタング エコブースト ファストバック アメリカのフォードが製造販売するマスタングは1964年に登場し、若者向けのポニーカー(コンパクトで低価格でありながらスポーティな走行性能を持つ車のこと)の先駆けとなりました。1970年代には燃費性能を重視した第2世代が登場し、1980年代の第3世代“フォックスボディ”モデルは当時の車文化を象徴する存在となりました。90年代の第4世代はさらに近代的なスタイルとパワーを備え、2005年の第5世代からは“レトロモダン”と呼ばれるデザインが採用され、初代を思わせるスタイルで再び注目を集めました。そして2015年の第6世代からは、マスタングはついにグローバル展開を果たし、パフォーマンスと品質の高さで世界中にファン層を広げました。 今回、これまでの『No.91 シボレー コルベット』に代わって『トミカ』にラインアップされた『No.91 フォード マスタング エコブースト ファストバック』は、2022年に発表された7代目フォード・マスタングをモデルとしています。この7代目モデルは初代から続くマスタングの伝統を引き継ぎつつ、最新の技術を組み合わせた進化形です。 7代目モデルはマスタングの歴史的な流れを受け継ぎながらも、現代の技術とクラシックなデザインを融合させています。フロントデザインは現代的に過激でシャープなものとなっていますが、全体のシルエットは昔ながらのファストバック・スタイルとしています。また、シャープにデザインされたヘッドライトやグリルは力強い印象を与えています。 インテリアには12.4インチのデジタルメータークラスターと13.2インチのセンタータッチスクリーンが搭載され、フォード独自の統合車載通信およびエンターテインメントシステムであるSYNC 4システムでApple CarPlayやAndroid Autoに対応し、無線通信を介してソフトウェアやファームウェアなどのアップデートを含む車両とのデータの送受信を行なうOTA(Over The Air)アップデート機能も備えています。 エンジンは伝統の5.0L コヨーテ V型8気筒自然吸気エンジンと2.3L エコブースト 直列4気筒ターボエンジンの2種類が用意されています。2.3Lのエコブースト直列4気筒ターボエンジンは、効率性とパワーを兼ね備えた設計となっているエンジンです。このエコブースト・エンジンは、ガソリン直噴技術(GDI)とターボチャージャーとを組み合わせており、排気量を抑えながらも優れたパワーを発揮します。燃費性能にも優れており、日常的な利用とスポーツ走行とのバランスを実現しています。また、低回転からのトルク発生に優れており、街中や高速道路でスムーズで力強いドライビングが実現されます。 さらに、マスタングのGTモデルには5.0LのコヨーテV8エンジンが搭載されており、新たにデュアル・インダクションシステムとツインスロットルボディを採用することで吸気効率が向上し、よりシャープなスロットルレスポンスを実現しています。 トランスミッションには6速MTと10速ATがあり、特に6速MT車にはオプションで、初心者ドライバーがドリフト運転技術を習得・向上できるよう、トラックモードにおいてドライバーが後輪を簡単にフルロックさせることができるエレクトリック・ドリフトブレーキが“パフォーマンスパック”として用意されており、誰もが精密なコントロールが要求されるドリフト走行も楽しむことができます。加えて、7代目マスタングにはノーマル、スポーツ、トラック、ドリフト、ウェザーといった多様な走行モードが用意され、あらゆるシーンでドライビングを楽しめるように設計されています。さらにFordPassアプリを活用すればスマートフォンからの遠隔操作が可能で、エンジン始動やロック/アンロックといったコネクテッド機能も充実しています。 安全機能も充実しており、アダプティブクルーズコントロール、レーンキーピング、ブラインドスポットモニターなどを含む“Co-Pilot360”が標準装備されているため、高い安全性と利便性が実現されています。 このように7代目マスタングは、伝統的なマッスルカー(アメリカ製の大排気量エンジン搭載高性能車)的な魅力を保ちながらも、進化するテクノロジーと新世代のエコブースト・エンジンの効率性を取り入れた新時代のスポーツカーとして、マスタングの歴史にさらなる革新を加えているのです。 『トミカ』の『No.91 フォード マスタング エコブースト ファストバック』は、その名の通り、この新世代を象徴するエコブースト・エンジン搭載版をモデルとしているようです。古くて新しいマスタングのデザインの魅力が手堅く再現された1台、あなたのコレクションに加えられてはいかがでしょうか? ■フォード マスタング 2.3L エコブースト 6速MT(2024) 主要諸元 全長×全幅×全高(mm):4811×2080×1397 ホイールベース(mm):2718 トレッド(前/後・mm) : 1575/1643 車両重量(kg):1627 エンジン形式: GTDI直列4気筒DOHCインタークーラーターボ 排気量(cc):2253 最高出力:235kW(319ps)/5500rpm 最大トルク:475Nm(48.4kgm)/3000rpm トランスミッション:6MT サスペンション(前/後) :ストラット/マルチリンク ブレーキ(前後) :ベンチレーテッドディスク タイヤ:(前/後) : 235/55R17 ■毎月第3土曜日はトミカの日! 毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2024年11月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.91 シボレー コルベット』に代わって『No.91 フォード マスタング エコブースト ファストバック』が登場します。『No.91 フォード マスタング エコブースト ファストバック』には、初回出荷のみの特別仕様(特別色)もあります。また、それまでの『No.112 いすゞ エルガ すみっコぐらし×臨港バス』に代わって『No.112 日野ポンチョ』が登場します。
MotorFan編集部