みずほFG、事業承継の「1千社」計画が始動、グループで取引を強化
みずほフィナンシャルグループ(FG)が、中小企業向けの事業承継ビジネスを強化する。傘下のみずほ信託銀行が「注力企業」1千社を選び、専門の人材が集中的に携わる。将来的に承継が必要となりそうな企業と関係を築き、グループ全体で息の長い取引を増やしたい考えだ。 事業承継は、主にオーナーのいる中堅・中小企業が、後継者や別の企業に事業を引き継ぐことで、遺言の処理やM&A(合併・買収)、株式分割など幅広い手段や手続きがあり、支援には専門性が必要となる。 みずほが進めるプロジェクトは、みずほ銀行と取引のあるオーナー系企業15万社のうち、みずほ信託への情報共有に同意を得た企業を対象とする。承継事業を始めて40年超と、業界でも古参で知られるみずほ信託が、既存の取引先に加え、将来的に「承継ニーズ」がありそうな企業など1千社を選ぶ。
朝日新聞社