ティラノ大山駆ける 富山、6月ダイナソー祭り 化石群眠る「恐竜の里」PR
●着ぐるみレースが目玉 恐竜化石群が発見された富山市大山地区で6月8日、「大山ダイナソー祭り」が初めて開かれる。恐竜の着ぐるみを着て走る「ティラノサウルスレース」をメインイベントとし、既に参加の申し込みが殺到しており、地区の特色をPRして活性化につなげる。 大山地区ではこれまで、地域恒例の「ごんべ祭り」が行われてきたが、コロナ禍のため4年間中止となった。イベントを再開させる際、富山市南商工会青年部大山支部でつくる実行委員会が地域の特色を生かして世代を問わずに楽しめるものにしようと、化石群が眠る「恐竜の里」を発信することにした。 祭りは大山総合グラウンドを会場とする。ティラノサウルスレースは中学生以上の「成獣の部」、小学生の「幼獣の部」は50メートル走り、小学生未満の「タマゴの部」は恐竜のかぶり物や手作り衣装で10メートル走る。参加費は500円で、着ぐるみは当日会場で借りることができる。 ●ステージ多彩に ステージでは上滝中吹奏楽部による演奏や上滝保育園とおおしょう保育園の恐竜ダンスで盛り上げるほか、県内各地のキッチンカーや縁日コーナーもある。 富山市南東部に位置する大山地区は1990年、旧大山町亀谷で、県内で初めて恐竜の足跡化石が発掘された。95年には林道沿いの崖で日本最大規模の恐竜足跡化石群が見つかり、日本初のアンキロサウルス類の足跡化石などが発見された。 実行委の森元隆介委員長は「地域内外の方に楽しんでもらい、今後も続けていけるような祭りにしたい」と期待を込めた。