『八犬伝』渡邊圭祐と水上恒司がアクションシーンについて語る!VFXメイキング映像
10月25日より公開がスタートした役所広司主演の映画『八犬伝』から、出演者の渡邊圭祐と水上恒司がアクションシーンについて語るVFXメイキング映像が解禁された。 【写真を見る】出演者の渡邊圭祐と水上恒司がアクションシーンについてトークを展開 1842年に完結してから200年近くの時を超え、いまもなおマンガ、アニメ、映画、舞台、歌舞伎と多彩なジャンルで二次創作が行われている「八犬伝」を、ダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して実写映画化した本作。劇中では、里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた8人の剣士たちの運命をアクションとVFXで描いた「八犬伝」=“虚”の世界と、物語を生みだした馬琴による感動の実話“実”の2つのパートが交錯していく。10月25日に公開されると27日までの3日間の週末興行収入&動員ランキングで初登場1位を記録した。 「実」パートの滝沢馬琴に役所広司、葛飾北斎に内野聖陽、馬琴の息子の宗伯(鎮五郎)に磯村勇斗、宗伯の妻のお路に黒木華、馬琴の妻のお百に寺島しのぶと日本映画界を代表する実力派が集結。さらに立川談春、中村獅童、尾上右近といった落語、歌舞伎界の顔がキーパーソン役で登場する。一方の「虚」パートでは、八犬伝のすべての始まりとなる伏姫に土屋太鳳、里見家に呪いをかける闇を司る玉梓に栗山千明、八人の剣士に渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、さらに重要な役柄で河合優実と今最も旬な注目の俳優たちが躍動している。 本作にはVFXスーパーバイザーとして、1989年にマットアーティストとしてジョージ・ルーカスが設立したILMに入社し、2017年まで「スター・ウォーズ」シリーズ、『ジュラシック・パーク』(93)『アバター』(09)など数多くのハリウッド超大作に携わった上杉裕世が参加。主に八犬士たちの戦いを描いた「虚」パートでその凄さを堪能することができるが、数あるシーンの中でも特に注目されているのが原作でも有名な「芳流閣での戦い」のシーンだ。 このたび解禁されたのは「芳流閣での戦い」のシーンのVFXメイキングと、劇中で見事な“死闘”を繰り広げた渡邊圭祐と水上恒司がその裏側を語る特別映像。八つの珠に引き寄せられ出会いを果たす八犬士たち。冒険のさなか、後に彼らのリーダーとなる犬塚信乃(渡邊)は、信乃を捕えようとする十手使いの犬飼現八(水上)と対峙し、芳流閣の瓦屋根の上で壮絶な戦いを展開することになる。このシーンは、渡邉と水上以外は全てVFXで制作され、2人のアクションシーンの撮影は、富士山が見えるロケーションに十畳程のグリーンバックと屋根に見立てた30度の傾斜のセットで行われた。CGは屋根の瓦の形状の細部までこだわられいて、平場で撮影したアクション映像の合成を考えると平瓦にしたほうがいいのではと監督の曽利は考えたそうだが、最終的に丸瓦にする難題にチャレンジし、より迫力のあるシーンを作り上げている。 解禁となった特別映像では、『八犬伝』の世界を忠実に再現するために最新VFX技術と実景の撮影を巧みに融合させる過程が映し出されており、さらに実際に撮影に挑んだ渡邊と水上の二人によって、撮影秘話が明かされている。 芳流閣のシーンは「原作ファンの方からも再現してくれてよかったと一番言われることが多い気がします」と語る渡邊。グリーンバックや高所での撮影も多く「物理的に過酷な状況でのアクションシーンの撮影で、そういう意味での大変さも心に残った」と振り返る。一方の水上は、主演の役所広司にも「やっぱりVFXはいいな、「虚」のほうはいいな、カッコいいな」と絶賛されたことを明かし、現八として劇中で初めてセリフを言うシーンでもあったことから、撮影現場の環境は気にならないほど集中していたという。苦労の末完成したシーンを観た渡邊は「当時撮影していた情景と画が一致しない。観客の皆さんと同じリアクションで観ていました」と語り、水上も「どれだけの時間と工程を踏んでこれを僕らがいま目の当たりにできているのか、わからないぐらい」と驚嘆の声を上げる。 キャスト陣も圧倒されたという芳流閣のシーンはもちろんのこと、リアルとファンタジーが絶妙に融合された映像を、ぜひ映画館の大スクリーンで体感してほしい! 文/スズキヒロシ