2浪で医学部受験に失敗しました……「3浪」して挑戦したいのですが、合格しても奨学金はもう受けられないのでしょうか?
浪人生でも、大学の学費支払いに奨学金の利用をしたいと考えている方も多いでしょう。しかし3浪した場合は、奨学金の申請は高校を通じて申し込みをするケースが多いため、奨学金が受けられるのかどうか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。 3浪以上の多浪で大学に合格した場合、一部では2浪生までの方と比べて制限があるものの、奨学金を利用することは可能です。ただし、3浪生が奨学金の申し込みをする場合、申込方法などに注意が必要な点があります。 本記事では、3浪生が奨学金を利用するための条件と、申込時の注意点を解説します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
3浪でも奨学金は利用できるのか?
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を利用する場合、在学採用の貸与型なら3浪生でも申し込みは可能です。奨学金には大きく分けて給付型と貸与型の2種類があります。また、奨学金の申込方法にも、予約採用と在学採用の2種類があることを知っておきましょう。 本項では、給付型と貸与型の奨学金の違い、および申込方法の違いについて解説します。 ■3浪は給付型奨学金の利用ができない 給付型奨学金の申込資格は、初めて高等学校等を卒業した年度の末日から申込日までの期間が2年以内の人となっています。そのため、卒業して2年以上が経過している3浪生は給付型奨学金の申し込みはできません。 ただし、貸与型の奨学金にも2種類があり、貸与型であれば3浪生でも申し込みは可能です。 ・第一種奨学金:無利子で借り入れできる ・第二種奨学金:返済時に利子が発生する 第一種奨学金は無利子で借りられますので、返済時の負担を軽減できます。 ■高校経由で奨学金の申請ができるのは2浪まで 奨学金を高校経由で申請できる予約採用で、申し込めるのは2浪までとなっています。予約採用と在学採用の違いは、次のとおりです。 ・予約採用:進学前に奨学金の利用を予約できる制度 ・在学採用:毎年春ごろに在籍する高校を通じて奨学金を申し込みできる制度 予約採用を利用できるのは、初めて高等学校等を卒業してから2年以内の方が対象です。3浪生は在学採用での申し込みのみとなっているため、申し込みが大学入学後になってしまう点には注意しておきましょう。