幸せ争奪戦 岐阜・郡上市で花奪い祭り、10年連続で芯つかんだ猛者現る
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岐阜県郡上市白鳥町長滝の長滝白山神社で6日、花奪(ば)い祭りがあり、新年の福を求めて参拝者らが威勢良く天井からつるされた縁起物の花笠(はながさ)を取り合った。 同神社の祭礼「六日祭」の行事。竹や紙で作られた「花」を持ち帰ると、家内安全や商売繁盛にご利益があるとされる。 拝殿では、民俗芸能「長滝の延年」(国重要無形民俗文化財)が奉納される中、若者たちがやぐらを組み、1人が高さ約5メートルにつるされた五つの花笠に飛びつき、落とされた花を参拝者らが取り合った。花笠の芯「輪転」をつかんだ山本愼一郎さん(36)=郡上市白鳥町=は「10年連続で輪転をつかんだ。この祭りが開かれると今年も頑張るぞという気になる」と声を弾ませた。 (服部潤)
岐阜新聞社