再選された斎藤氏、晴れやかに兵庫県庁に初登庁 支持者は歓声、批判の紙掲げ詰め寄る人も
17日投開票の兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏が19日、選挙後初めて県庁に登庁した。当選証書を受け取り、2期目の斎藤県政がスタート。午前中に県庁で行われる就任式で県職員の前で抱負を述べ、午後には、各部局の幹部らとの政策会議や記者会見に臨む予定。 【写真】橋下徹氏「不信任、当選だけではひっくり返せない」「批判続ける」 斎藤氏は9月、自身のパワハラ疑惑などが告発された文書を巡る対応などで、県議会から全会一致で不信任決議を受けて失職した。3年前の前回選とは異なり、政党からの支援を受けない中で出直し選挙に立候補し、前回を大きく上回る得票数で再選を果たした。 この日午前10時5分ごろ、紺のスーツに青のネクタイを身につけた斎藤氏は、晴れやかな表情で登庁。集まった支持者らから拍手がわき起こり「斎藤さーん」「大変でしたね」「負けんなよ」と声が上がった。一方で、斎藤氏を批判する内容の紙を掲げて詰め寄ろうとする人を、警備員や職員らが制止する場面も見られた。斎藤氏は支持者ら一人一人と握手し、何度も頭を下げた。 その後斎藤氏は庁舎内に入り、神妙な表情で選挙管理委員会の永田秀一委員長から当選証書を受け取った。「ありがとうございました」と述べ、深々と頭を下げて「頑張りたいと思います」と語った。 告発文書を巡っては、県議会の調査特別委員会(百条委員会)による検証が続いており、百条委は18日、斎藤氏の証人尋問を25日に行う方針を決めた。斎藤氏への証人尋問は9月6日以来で、文書に記載されたパワハラ疑惑など7項目を総括的に調査する。